「もともと怖くないのに恐怖回避は必要無し」映画「犬鳴村」恐怖回避ばーじょん 劇場版 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
もともと怖くないのに恐怖回避は必要無し
通常バージョンは観た
あっちは星3つ
アンチには申し訳ないがお金を返してと嘆くほどひどくは感じなかった
こっちの方も興味はあったが映画館では観なかった
お気に入りの映画なら映画館で何度も何度も観る人は世の中にはいるようで『犬鳴村』フリークならついでにスクリーンで観たであろうが
テロップやBGMなど元の作品に加えられたものの殆どが邪魔くさい
この企画は誰の思いつきなのか僕自分は知らない
ニヤニヤしながらせっせとくだらない映像加工をしている痴れ者が実際にいるかと思うと日本の映画業界は懐が深いなと感心する
真面目に仕事しろと言われることがない自由な社風で羨ましい
偏見かもしれないが女子力的なものを感じる
盗難防止の意味もあるかもしれないがオフィスの中や自宅の部屋に自転車を駐輪してそう
『犬鳴村』に限らずホラー映画にそもそも恐怖を感じることはない
幽霊の存在を全否定しているし怖いのはむしろ人間の方という信念があるからだ
にも関わらず怖くないのに恐怖回避バージョンなんてものが必要だとは思えない
ホラー映画が観るのも嫌いな人たちのなかでそれなら観てみようと思う酔狂が世の中にどれだけいるんだろうか
あえてこんな作品を公開することによってホラーファンに通常バージョンを大いに期待させる効果を狙ったのかもしれない
兄の遺体にしがみついている不可解が気になって通常バージョンも観てしまいそう
恐怖回避という戯れより明菜の自殺にアッキーナじゃない方の明菜を連想し不謹慎だが笑ってしまった
通常バージョン鑑賞ではそんなことはなかったのだが
ビートたけしのお笑いウルトラクイズの昔の企画で汚れたちを乗せたバスを重機で海に沈めるクイズがあった
それに今風のテレビ局側の自己弁護的なテロップをつけまくる試みがあったがそれを思い出した
あれはどちらのバージョンも面白いのだが
悪ふざけがすぎた感があるがベテラン俳優に関しては若干の忖度を感じた
恐怖回避バージョンとして改めて観ると籠井摩耶役の宮野陽名の歩き方はたしかにおかしい
かなり若いわりに演技経験はそこそこあるようであまり存じ上げないモデルさんだが大健闘したと思う
ネットには誰得という言葉がある
上から目線の自己中が好んで使う言葉で自分は嫌いだがこの作品だけは初めてそのキーワードが浮かんだ