「女の子と継母との葛藤」哀愁しんでれら 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
女の子と継母との葛藤
庶民の暮らしから、裕福層への暮らしへ。その転換も王道とはいえ、たのしめる展開。さらに、旦那の連れ子の娘の継母となり、その連れ子が家の中のモンスターになっていて。この辺り、サスペンス的な要素もあってなかなかよかった。
女の子はとてもデリケートなのかなと。小学生ともなればとてもマセていてもうこころは大人の女性のよう。父親の愛情を取られてしまうかもしれない不安、同性としての嫉妬。表向きとても良い子をふるまいながら、いじわるする様は、子供も根深いと思ってしまう。
これと、主人公の幼いころに母親に出て行かれたトラウマも合わさっての葛藤もあり、伏線がからみあってよかった。
ただ、主軸が男女の愛情なのか、女の子のサスペンスなのか、どっちもどっちだったのが最後にググっともぐっていく深さが物足りないようには感じた。
あとは、最後のひっくり返したようなエンディングを用意する必要まであったのかは意見の分かれるところ。
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