劇場公開日 2020年7月25日

  • 予告編を見る

「思想的に色のついた作品。地上戦を経験していない本土在住者が批判するつもりはありませんが・・」ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5思想的に色のついた作品。地上戦を経験していない本土在住者が批判するつもりはありませんが・・

2020年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

太平洋戦争において日本で唯一の地上戦があった沖縄のお話。
兵士のみならず一般県民も根こそぎ動員されて戦争に巻き込まれ、多くが亡くなり生き残った人も惨憺たる苦労をしたお話。

旧日本軍を徹底的に敵視するのはわかるんですが、いまひとつ納得できないのが3点。
1 神風攻撃は非熟練パイロット中心で命中率が低く効率が悪かったというのは、愛する家族を本土に置いて爆弾抱えて敵艦に突っ込んだ方々にあまりに失礼ではないか
2 「後世、特別のご高配を」と伝えて自決した大田中将を完全に無視したこと
3 旧日本軍に比較してアメリカ軍は人道的と描いていたが、彼らはその後、非戦闘員の住む都市の真上に2発の原子爆弾を投下したこと
出演者をみても政治的に色がついている。

悲惨な戦争の現実を伝えて、2度と起きないよう訴えるのは正しいと思います。
一方、他国からチョッカイだされている現実のなかでどのように振る舞うべきか、判断難しいですね。

お抹茶