劇場公開日 2020年7月25日

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「自決ではなく命令だった」ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5自決ではなく命令だった

2020年8月10日
iPhoneアプリから投稿

戦争当時5〜13歳くらいで生き残った方々や、研究者の方々に3年かけて取材した、沖縄戦の実態を伝えるドキュメンタリー。
米側の記録映像を交えて語られる、悲惨な過去。

本土決戦を控えた時間稼ぎの「捨て石」扱いだった沖縄。

「八紘一宇」「生きて虜囚の恥しめを受けず」などの全体主義統治下における洗脳教育の怖さ。
実は集団自決などではなく、軍による自殺命令だったこと。
などを浮き彫りにしていく。

戦争はダメよね、ってのは当然として。
教育の大切さ、自分自身でものを考えて「お上」に判断を丸投げしないことの重要性を、改めて認識しました。

極度に肥大した国(や組織)は、命令しても責任は取らないし、国民を守らない。
組織にあっては、人間的な判断よりも、組織の利益優先の思考に陥る特性も、戦争は露わにします。

作品の作りはよく、監督の示したい方向性は理解できるものの、最後の宝田さんのナレーションと音楽は、過剰すぎたかも。
あと、使用された記録映像にはたくさんの死体が写るので、耐性がない方はつらいかも。

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コージィ日本犬