「重みが足りなかった+吹き替えで マイナス」オールド・ガード だいさんの映画レビュー(感想・評価)
重みが足りなかった+吹き替えで マイナス
事前情報全くなしで視聴
やりたいことは分かった
要はMCU最大の汚点である「エターナルズ」をやりたかったんだろう
それに比べたら数百倍マシだし、見ごたえも抜群
華麗なガンアクション、アックスアクション、魅せる格闘
どれを取っても高レベルで、新人が軽々とジョン・ウィックと同じ、例のチャンバーチェックを行ったシーンには驚かされた
まず、不死身の苦痛、不老の苦悩は十分描かれていて、痛いほど伝わった
この映画の本質とも言える描写だった
だからこそ、“過去の描写”を削ってほしくなかった
クライマックスで言及される“彼ら”の偉業
この偉業が、一瞬写真や新聞で映るだけでスルーされる
外部はほとんど語らないし、本人たちも無言を貫く
新聞や写真が生まれる以前の“偉業”はほとんど謎
物語上ここだけが勿体なかった
しっかりとした回想もなければ詳しい言及もされない
そこが気になって仕方なかった
最後に、吹き替え
これは字幕で見ればなんら影響はないが、新人役の声優がとにかく気持ち悪い
言い方は難しいが、上手いと下手の間?
利権なのか癒着なのか知らんが、よくある洋画の棒読み吹き替えとは違う
そこまで下手じゃないが、場面と感情の乖離が酷い
自らの生死がかかった場面でのんびり喋るし、訳の分からない状況、パニック寸前の台詞を落ち着いて読み上げるし
喋り方の訓練もしてないのか、プロの声優の中では嫌ほど浮く
気になってWikiで調べてみると、なんと7年目のプロだった
アイドルと言う肩書はありつつも、「これがプロの仕事か?」と何度も感じてしまう
新人役だし、そういう役作りなのか?
とも考えたが、いかに新人と言えども戦地に慣れた軍人である以上、この喋り方は薄っぺらすぎる
と、まぁ素材は★5なのに、できた料理は★3だったがっかり感があるが、それでもお話自体は面白かったから2も見たい