神在月のこどものレビュー・感想・評価
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シンプルイズベスト
こねくり回した映画が多い中、ややシンプルではあったが
ストレートな内容展開と、日本ならではの話が良かったと思う。
忘れかけてた大切な絆を結ぶために、また前向きに生きていこうと思える映画だった。
子供と一緒に見るのもオススメ‼️
子供と一緒に走りたくなった!
心のやさしい主人公でした。大人になるといろいろと制限があり、どうしても消去法で判断して生活していくことが多くなるように思いますが、チャレンジする気持ちを忘れてはいけないということを思い出せた気がします。毎日仕事ばかりになってしまいがちですが、時間は作るものだと思うので、家族の時間をつくり、子供と一緒に公園をのんびり走りたい。そんな温かい気持ちになることができました。
少し、心を揺さぶられました!
キャラクターデザインが……で好き好みをわける作品です。カンナが、母親をなくし、偶然母の形見のブレスレットを手に通した途端、母の別の顔(韋駄天の末裔)で、母の代わりに出雲まで神の御馳走を届けるという物語!少し、心を揺さぶられました。
全てはご縁
知人に紹介され知りました。
そもそも日本の古い神社や風習など、あまり興味の無い方だったんですが、とにかく観ました。
作品としては、私にはとても面白いものでした。
親のお役目をそのままやらされるという点は、「私たちがそうやってきたんだから、あなたもそうしなさい」という日本的な思念も伺えます。
ただ、これは捉え方の問題で「親がそのお役目を紡いできたおかげで、今日の私があることはとても幸せなことである」と感じることが出来れば、言われたから仕方なくやるではなく、自分がやりたいことをやらせていただけることを誇れるんだと感じました。
「なんで会ったこともない、いるかいないか分からない神様のために私がこんなことをしなきゃいけないの!」(多少セリフは違うかもしれません)主人公がそう叫ぶ場面で、ふと思いました。私も同じことを思っていた。
目に見えない、知らないもののために頑張ることはとても難しいことです。人のためなら尚更。
ただ、自分が本当に好きな事を、とにかく絶対やるんだと言う気持ちで人生を生きると、それが自分や周りの人に豊かな影響を与え、ご縁をむすび、知らない誰かまでそのご縁が繋がっていく。そんな印象を受けました。
人と人とのご縁はつくるものではなく、結ぶもの。
そして全体を通して、全ての経験があってあのラストシーンを迎えたのだと思うと、悪がどこにも無い「全部必要なことだった」と人や過去の出来事を振り返られる素敵な映画だなと私は思いました。神もどきがいなければ、走る理由を思い出せなかったように、視点を変えれば何もかもが「今の自分」を作ってくれた素敵なご縁です。
そんな感じで、私にはとても楽しい映画でした☺✨
文化庁映画創造活動支援事業作品、であるが故?
この作品全体に言えるのは、新米監督らの経験不足に起因する仕上がりなのが否めない事。まァ初監督作品とのことでさもありなんですが、ここにコミュニケーション監督と言う聞き慣れない役職があります。チョッと上っ面だけ調べたら、四戸俊成なる人物『コミュニケーションデザイナー』とのことでナルホドと思いました。
当該人物は原作者でもありますが、そのコミュニケーションデザインが当作品の下支えには貢献してるっぽくても、然程クオリティ向上には寄与してない様子。と言うのも、ソレとアニメという創造された社会や人間関係とは「≒」があるかも知れないけど「=」では決してないと考えるからです。妙に設計臭『おあつらえしました感』みたいなモノが出てしまい、どうにもスンナリ受け入れにくい雰囲気に‥‥
デザインという、結果を導き出す意図を秘めた設計は、100%人々の心情に共鳴する訳ではないのはお解り頂けるかと思います。物語の創造上発生する展開や掛合いではなく、あぁ言えばこう言うの学術的理論から導き出されたストーリー?
そんなセオリーに沿った感のある展開・掛合いは、あまり柔軟性を感じられず不自然さも散見、極端に言えば『やらされてる』感すらにじむ程に裏目に出ている箇所も幾つか。
創作物語なんてそうなりがちだから、そんな臭みや灰汁の様な成分を極力取り除くべきですが、あまり巧く行ってない感じ。その原因の一端に、メインキャストに素人声優の起用もあるのでは?
ただ今作は『棒』は辛うじて抑え気味だったものの、作品の序盤はソレが目立ち、進行するに従って熟れて来た様に見えました。この様な大人の事情が足を引っ張るのは茶飯事なので諦める他ありません。
昨今の劇場版アニメのビジュアルに比べて、当作品はチャチな感じは否めません。が、ソレはあまりマイナスではないものの、足を引っ張る要素が絡んでしまうと気になってしまいます。
良かったのは題材(ネタ)。惜しむらくはNHK大河ドラマのソレ放送に近ければ良かったかも?ですが、おかげで鑑賞客に前知識が備わってて理解しやすかった事でしょう。念の為『韋駄天』そのものの解説はあっても良かったかなと。
あと折角『ご馳走』話があるなら、日本各地の郷土料理や食材などをシッカリ描写すれば地域振興にも寄与するかな?(尺が足らんと言われそう)
上記でマイナスの部分は裏返せば、お話がシンプルで就学児童からアニメに関心がない若年層には解りやすい内容だと言えるかも知れません(文化庁が助成・推奨してるので)。その反面アニヲタ向けではありません。
そんな訳で、観る人を選ぶ、比較的若年層をターゲットにした文化的作品であります。
親父!
私も二人の親父。旦那として。
この親父の心配しているフリにはイラつきしかない。
本当に大事ならこんなもんじゃないよ。
もっと真剣にがむしゃらだろ。
リアルさは無かったというか親父はいらないのか?
でも神とは父性なのでは?わざわざあの声優を使ったんだから。
相反していて意味不明。
でも日本の八百万の神の思想は感動しました。
神道の歴史を知ればより泣けますね。
そこは良かったです。
でも親子関係の描き方が雑かな。
残念。
イマイチでした
事前情報無しで観てきました
イマイチでした
最も気になったのは、主人公の声
下手では無かったですが、上手くも無かった
こう言ったところで引っ掛かると
現実に引き戻されて覚めてしまいます
映像的に走っている感があまり無かった
父親の性格がイラつく感じ
最大のクライマックスであろう部分の演出も
只々大音量の力技で感動の押し売りをしている
様に感じた
取り立てて良い面も無かった様に思いますので
この評価です
絵がまったく走っていなかった…【ネタバレあり】
思いっきりネガティブ評価です。
尊敬する三宅隆太さんが脚本を担当しているということで、かなりの期待を持って観に行った。
ストーリー展開は充分に楽しめた。
母親を亡くした主人公が、自分と母とをつなぐ「走り」を通じて、母の思いや自分自身の思いを改めて知り、まさに明日につながる一歩を踏み出していく。
日本古来の神話(神在月、韋駄天、鬼、因幡の白兎、八百万の神など)の要素を絡めて、「出雲に馳走を届ける」という力強い縦軸を生み出している。
道中で出会う兎や鬼との友情や助け合いも、ストーリーのスパイスとしてうまく機能しているように思う。
だが、しかし…
肝心のアニメがまったくもって走っていない。
キャラの表情が乏しく、魅力を感じない。
諏訪の龍もまったくもって迫力に欠けるし、空を舞うシーンも爽快感が著しくない。
カンナと母親が一緒に走るシーンも、走ることの苦しさや爽快感が伝わってこないので、クライマックスでカンナがもう一度走り出すためのモチベーションとして機能していないように見えた。
ストーリーとしては機能しているが、アニメとしては機能していない。
アニメの快感の原点ともいえる「静止画が動く喜び」「絵に命が宿る喜び」が、本作からはほぼ感じられなかった。
これはもう、本作の作画監督と僕との相性が決定的に悪かったのだろうと思う。
ともあれ、日本神話と今の日本社会とをリンクさせて、現代ならではのストーリーを紡ぐことは可能なのではと改めて思った。
予算も時間もかかるにせよ、それこそ日本版MCUだって作ることはできるはず。
「鬼滅の刃」の大ヒットでも分かるように、日本の神話にはそれくらいのポテンシャルがあるのではと思う。
本作とは縁がなかったけれども、同様のアプローチで日本ならではのストーリーを持ったアニメ作品が今後も生まれていってほしい。
子供には分かりやすい映画
小学生の娘2人と観に行きました。
娘達の感想です。
長女はカンナの頑張ってる姿がうらやましかった
次女は神様って本当に居るの?
でした。
観終わった後、「神様って信じる?」って問うと2人とも「信じる!」と返ってきたので
子を持つ親として良い映画を観せれて良かったと思います。
音楽の完成度とシンクロ度が高い
母の死によってトラウマを持った子どもが、旅の中で小さな成長を遂げる王道ロードムービー。
質の良い小学生くらいの子ども向けのアニメーションで、 昔よく小学校の体育館で見せられた教育映画の香りもして。
うさぎ役の坂本真綾ちゃんと、小さな頃の主人公を演じる新津ちせちゃん目的で観に行きました。
miwaの歌がどれも完成度が高く、作品との内容合致もしっかりしていて聴きごたえがありました。
満足満足。
この年頃の子(しかも女の子)だと、言動が支離滅裂に見えるが、自分の気持ちが言語化出来なかったり、さっきまでの気持ちと移ろったり、優先順位が変わったり、本当にやりたい事が自分自身わからなくなったり、なんてのは当たり前にあること(大人だってよく言動は変わるものだ)。
その辺のリアリティが実にありすぎました。
私には子どもがいないけど、友達のとこの子どもと接する機会は多いし、自分が大きな子どもみたいなモンだから、理解できたけど。
しかし、「この主人公の子、よくわかんない」と思われちゃうかもしれません。
それと、八百万の神々と韋駄天という「嘘(虚構)」以外は、リアル・シリアスに寄った話で空気が重く、エンタメ感が物足りない印象。
ジブリみたいに、大ボラと絵の動きで誤魔化しちゃえばわからないのだが。
丁寧で真面目な作り…それこそ生真面目ってレベルの作りゆえに、大きな話題へ広がりになりにくそうで、その辺が興行面で心配にもなりました。
Daydream
評判が芳しくない、劇場の人入りの少なさ、かなり不安多めでしたがそこそこ楽しめました。
正直、中盤までは微妙な作品でした。まずキャラクターの感情表現が乏しいので楽しめず、キャラデザもあまり好きではないものでした。そんな乏しさなのに、主人公カンナの感情の起伏が激しく、ずーっと傍観しているような気分でした。
ただ、終盤に新たに目指すものに気づいたカンナが走り出すシーンは中々に良かったです。走り出すシーンに音楽はやっぱり似合うなぁ。miwaさんの楽曲は全て素晴らしかったです。
子供向けすぎるかなとは思いましたが、アニメらしいアニメを観れた気がするので、その面で言えば楽しめた作品でした。
鑑賞日 10/9
鑑賞時間 16:30〜18:15
座席 G-7
神無月の鑑賞でしたが、どうやら縁も結べませんでした
せっかくアニメの世界観に浸ろうと思って見ているのに、作り手のほうからわざわざ現実的な感覚に引き戻すような無理筋な展開なので白けてしまいます。
弥生さんを無理やりにでも安静させなかったお父さんの方こそ後悔と自責の念で精神的にダメになってるのが普通だし、それ以前に、外に連れ出すことを良しとしていた父の判断のことを考えれば、カンナが自分を責めるのは筋が違うわけで、むしろカンナは母を失った悲しみを父への憎しみでバランスを保つという親子関係の崩壊と修復こそがテーマに思えてきます。
例えば、自分の過ちを後悔するだけでなくカンナにも不必要な精神的重荷を背負わせてしまった父、その父を憎むことで母の死を乗り越えようとするいびつさに支配されてしまった娘。
私にはまったく違う物語が浮かんでしまい、カンナには、母から受け継いだ素質を認識することで、『天気の子』の陽菜のような責任感と個人的な生活との間に生じる葛藤で、悩み成長して欲しかった、なんでことまで思ってしまいました。
まだ小学生の子どもにそこまでは無理でしょう、と分かってはいるのですが。
さんざんなことばかり書いてしまいましたが、ざっと10人以上はいたと思われる子どもたちは、飽きたり泣いたりしてる様子はなかったので、お子さまやお孫さんと見に行くのには、特に不都合がないレベルなのかもしれません。
古き良きアニメ映画
子供の頃に見て「そう言えば前に見たあのアニメ映画って何て名前だっけ?」と大人になって探しそうな、正に古き良きと言ったアニメ映画でした!元々、妖怪や八百万の神々と言った日本の神秘的な部分が大好きでこの映画を見ました。そしたら自分の好きな部分が盛り沢山でとても感動しました!そして、古き良きとは言いましたが現代の問題にも触れており、大人でも共感出来るアニメ映画となっています。
もっと走って欲しかった
神域を越えるなら
「走り」が結んだ母と娘の絆と、母の死によってもたらされた「走り」へのトラウマがテーマであるのは分かる。でも良きにつけ悪しきにつけ、カンナにとって何より重たい「走り」が、迫力をもって描かれていない。脚を動かしているだけでした。
ウサギのシロも、鬼の子の夜叉も一目散には走らない。母も遂に本気の走りを見せてくれなかった。
たおやかな母と、つぶらな瞳の娘が韋駄天の血を引いていると言う発想は絶対、悪くなかったと思います。だからこそ、神域を目指す一途な走りを期待してしまった訳です。
美しき韋駄天姿にホッと
現代の黒い神に取り憑かれたカンナが「私は走りなど、好きではなかった」と、本心とは裏腹なことをつぶやいて、物語は最大のピンチを迎える。
しかし目覚めたカンナは、必死の思いで神殿へたどり着く。
カンナの韋駄天姿には、本当に胸がときめきました。この異世界感は素敵だった。
それと、いく先々で披露された土地神様たちの大らかな温もりには、癒されました。
人と人の繋がりを見つめ直す感動的な映画
コロナ禍も手伝い、off-lineからon-lineに人と人の繋がりが希薄になろうとしてる昨今ですが、主人公カンナちゃんが、母親との想いを目標に出雲まで走り抜ける過程の中で、同行するシロちゃんや夜叉くん、そしてその道中、各所で出会う神々との出会いやご縁は、日本の原風景とマッチした描写と日本のご縁文化が織りなす場面が、勇気と涙と幸福感を感じさせてくれる感動作だと思います。
シンプルな事ほど大切で忘れがち
試写会で見ました。アニメ映画でいうとなんとなく地味な印象もあるかもしれませんが、日本という国本来の美しさを弄ることなくそのままを描いた感じがリアルで海外にも伝えやすい(アニメ好きではない人にも)作品だと思います。ストーリーに粗さは若干あるものの、印象的な台詞が所々にあったり、シンプルだけど、ハッとさせられるシーンありで、とても心に刺さりました。シンプルだからこそ子供から大人まで見れるダイレクトに伝わる素敵な映画だと思うので、何度でも見たいと思いました。DVDが出たらお家でも家族で見ようと思います。
イマイチ乗れない
走ることが大好きだった少女カンナは、母を亡くしてから走ることに興味をもてなくなった。ある日、ウサギのシロが現れ、人々と神々の境界を越える旅へと彼女を誘った。目指すのは、全国から神々が姿を消す神無月(10月)に神々を迎える神在月の出雲。鬼の少年・夜叉に邪魔されながらも、走り続けるカンナだったが・・・という話。
なんか、カンナが走ることと神々が集まることの繋がりがイマイチで、ストーリーに乗れない。
それと、走る、という事がジョギング程度にしか見えず、何を訴えてるのかもイマイチ伝わらない。そして、なぜか意味もなくよく転ぶ。
よって、全体がボケた感じでした。
蒔田彩珠の声は悪くなかった。
シンプルな成長物語
本作は母親を失って走れなくなってしまったカンナが
母親の形見に触れることにより
神々から「ご馳走」を集めて出雲まで走ることになってしまう
ウサギのシロと鬼の夜叉を出会いながら走り続ける
しかし、カンナは最初は死んだ母親に会うためにその役割を引き受けたが
それが叶わないことを知り
途中でその役割を投げ出してしまう
ただ、母親に会えるというのは単純にカンナの勘違いっぽく感じる
しかし、その本当は走ることが好きだということを思い出し
最後には韋駄天の役割を全うする
この映画は主人公のカンナの成長物語っぽいように思うが
話がちょっとシンプルな感じがするし
最後のほうがご都合主義っぽくも感じる
「神在月」などの言葉の意味を説明をするところが
ちょっとくどく感じるが
一応、作品のコンセプトとしては仕方ないのかもしれない
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