アグネスと幸せのパズルのレビュー・感想・評価
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アグネスの生き方、アグネシュの生き方
家を整え、家族の食事を用意し、家族の生活がスムーズになるように気を配る。
教会の婦人部とスーパーへの買い出しで1日が終わる。テレビは観ても、ニュースは心が痛むものばかりだから観ない。
穏やかでなにも変わらない日々。
自分の誕生日会だって、自分で飾り付けをして料理を振るまい、片付けをする。
めでたいんだかなんだか、タスクをひとつ片付けたくらいの疲労感。
それぞれの生活に付属しているだけの自分。
専業主婦だから…。
そんな時に出逢ったジグソーパズル。粉々のパーツが形になり絵になる。カオスが整理されていく。
今まで度のあってない眼鏡で生活してたのかしらと思うくらいアグネスの視界は解像度をあげていく。
いろいろあって、出会いもあってアグネスはアグネシュ•マタという本来の名前を思い出す。叶わなかった夢も思い出す。
そして彼女の視点で世界が見え始め、彼女のルールとペースで動き始める。
地味だけど、彼女がエンパワーメントしていく過程は不器用だしアンバランスだけど力強い。
本作には誰も悪い人は出てこない。基本的にはみんな優しいし、アグネスを愛している。
そう、アグネスを愛している。アグネシュではなく。
アグネシュの存在を気づいてくれた彼も、彼の枠組みのなかでのアグネシュを愛していただけ。
度のあった眼鏡で人生が見えるようになった彼女は行くべき方向も乗るべき列車も迷わない。清々しい。
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誰が「幸せ」になったのか
邦題につられてみたけど、想像とは真逆で。
パズルの話は傍になってて。
ピースがうまくはまらない、家族の話でもあったし。
主人公の行く先進む先も、そっち?!。
オリジナルのフランス映画をみてみたい。
私の心には、はまりませんでした。
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