「愛はみじめで、利己的で、、とても大胆」ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから ひろみちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0愛はみじめで、利己的で、、とても大胆

2023年1月4日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

愛とは何か。好きとは何か。
この年代の子達には共通のテーマ。

色ろんな形があるけれど、この手の三角関係は面白い。
手紙の代筆を頼んだアメフト部のさえない補欠のポール、頼まれた中国系のクラスで少し浮いている秀才少女エリー、手紙の相手の容姿端麗なアスター。

ただの代筆のつもりが、文通をしている間にアスターに惹かれていくエリー。2人の文通がまた秀逸。お互い本が好きで、2人が書く文章は少し歪なほど綺麗に描かれて、同世代の友達とは異なる雰囲気をお互い感じている。そんな2人のやりとりが心沁みる。ポールは可哀想。
でもバカでアホだけど、アスターを想う気持ちだけは人一倍あり、そのための努力する才能を持ち合わせた彼は憎めない好青年よ。

作品の中で、色んな形でloveが例えられてる。
他の人から笑われる惨めなモノ。勝手に思ってるだけのとてつもなく利己的なもの。バカみたいに努力できること。時にとても大胆になれるもの。
どんな形であれ、それはloveだと。
よく恋と愛の違いとかが議論になるけど、ここではそんなの区別せず一色単にlove.
いずれにしても、誰かのことを想って自分が変わることだよね。

アスターのお気に入りの池でエリーと2人で水に浸かってるシーンがなんとも神秘的で美しかった。
信じるものをみつけようね。

ひろみちゃん