「良くも悪くもあっさり。」ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)
良くも悪くもあっさり。
映画で描くには、一つ一つのテーマが深くできるからこそ内容としては浅かったかなと思います。
魅せ方は好きですが、LGBTを扱うならもっと繊細に描くべきですし、音楽を混ぜるならそちらの描写が足りません。除け者が認められるには、除け者らしくないですし、将来への不安、田舎の特性を描くには舞台設定に説明がなさすぎますし、恋愛を描くなら伝わるような工夫が必要かと思います。
だからこそ、1時間45分で足りないところを小説なら補える。傑作の予感がします。代筆のアイデアや、関係性の作り方はとても面白いですからね!
アイデアも素晴らしいですが、私が思う良いところは良くも悪くもあっさりしてるところです。まず、見ていて心地がいいですね。視覚的にも美しい描写が多いので、それだけでも楽しめます。青春映画として、私はもう一度みてもいいなと思う内容でした。
ネット検索したらロマンティックコメディとありましたが、それは流石にないでしょう…
この監督の作品は今後も注目したいです
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