1916 自由をかけた戦いのレビュー・感想・評価
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ロマンスパートはなくてもよかったかな
ある作品のパクりのような邦題がつけられているが、中身は全くそんなことないちゃんとした真面目な作品だった。
基本的にはアクションが見所の戦争ものになるだろうが、ポーランド独立に向けた熱い気持ちのドラマが想像より良くて、思わぬ良作といえる。
主人公は故郷と思われる街に帰りたいだけの男だ。しかし彼は戦えないわけでも戦う意志がないわけでも、ましてや臆病者ですらない。
ロシア軍として従軍していたポーランド人で脱走兵なのだが、彼の戦う意志や戦う能力がないわけではないことがすぐに証明される。
ただ、ロシアのために戦うことが嫌になったのだと推測される。
ではポーランド独立のために戦うのかというとそんな簡単な話でもない。
長く他所の国に支配され続けていたポーランドは、国自体に戦う意志が弱いのだ。国民に戦う意志が弱いのだ。
故に主人公も半ば諦めているようで、ただ故郷に帰りたがっていた。
しかし、目の前での悲劇、苦しむポーランド人、仲間の死、それらを目撃することで主人公の戦う意思は大きく強くなっていく。
作品内で描かれる小さな戦う意思は、人に電波し、やがて広がっていく。
その戦う意思は最終的にポーランド全体にまで及んだのだろうことが想像できるくらい鮮やかに描かれ最高だった。
ロシア国民ではない。ポーランド国民だと訴えているだけのシンプルさが力強さを生んだような気がする。
いい内容の面白い作品だったと思うが、状況説明や、展開の繋がりが非常に分かりにくく、人によっては全く面白くないかもしれない。
何かの映画を観て、自分が理解出来ないのは作品が悪いと真顔で言っちゃうような人にはほぼ間違いなく面白くないと思う。注意。
歴史物でも戦争物でもなく、三角関係が描かれます。
第一次世界大戦時、独立を企図するポーランド軍に参加する若者達を描く物語。
歴史背景に興味があり鑑賞したのですが、失敗でした。
「歴史物」でも「戦争物」でもなく、戦場を舞台にした「恋愛物」でした。
期待していた「歴史物」としては前後の経緯、結果、戦闘の重要性等が全て描かれておらずチンプンカンプン。ポーランド人の方には分かるということなのでしょうね?仕方がないことだとは思いますが、評価しようがありません。
また「戦争物」としても物足りなさを感じます。例えば騎馬突撃のシーン等は迫力を感じましたが、そもそも戦闘に振り分ける尺が少なく、これも評価し難い映画と感じました。
私的評価は2.5。恋愛物が好きな方なら鑑賞もありな映画かもしれません。
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