「狂った顔が素敵」カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
狂った顔が素敵
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宇宙生物侵略ものなホラー。
予告編どおり、隕石と共に落ちてきた怪物(可視光生命体)が、落下地点の主人公の家周辺の生態系を汚染して、生物を発狂させつつ生命力を吸収していくのだが…
宇宙怪物だけに、人間が理解できる思考や行動パターンはなく、ただただ侵食していく。
怪物の強い光に生物が当たると、強い放射線で火傷したみたいに、身体が溶けたり、変形したり、合体したりとニチャニチャぶよぶよぐちょぐちょになる。
どことなく「物体X」を思い出すような、グロ系変化がかわいい。
登場する人物がことごとく狂っていく演技が鬼気迫っていて、人間がらみは怖いというより気持ち悪かった。
特に、元々狂ったような演技をするニコラス・ケイジは、どこから狂ったのか分からない(笑)けど、ラスト近くの笑いながら撃つブチ切れの顔が素敵。
またラブクラフト原作だから、「ネクロノミコン」「アーカム」など、クトゥルフもので見慣れた名前にクスっと笑いました。
マニアックな臭いプンプンで、私は楽しかったけど、一般にはどうなのかしら?
原作では一年くらいで少しずつ侵食されていくのを、数日に変えたり、家の周辺の時間が狂ったりと、映画に落とし込むための改変も、上手くいっていたと思います。
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