ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ : 特集

2021年12月6日更新

“最悪”は塗り替えられ“最高”の続編が誕生した!
期待して観に行ったら、鼻血が出るほど大興奮した話
※エンドロール後のネタバレ考察もあります

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編集部の面々が極度にどハマりした映画がついに封切られる! 12月3日公開の「ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ」(以下、ヴェノム2)は、観た瞬間、たちどころに虜にされてしまう“最悪に最高”な一本だった。何なら興奮のあまり鼻血が出るくらいで。

本特集では、作品の基本情報や見どころのほか、実際に鑑賞した編集部レビューを掲載。

さらに映画公開後の12月6日からは、映画史に残る事件と言っても過言ではない“エンドロール後”のネタバレ考察を追記しているので、本編鑑賞後に改めてチェックしてみてほしい。「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」の前に、この「ヴェノム2」を必ず観なくてはならないことがよくわかるはずだ。


【予告編】俺たちより最悪

【まずは作品概要】その前に…Who is カーネイジ?
ヴェノムVSカーネイジ、最悪×最狂のバトルの行方は

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本題のレビューの前に、基本的なことを予習・復習していこう。主人公のエディ&ヴェノムの現在はもちろん、カーネイジとは誰なのか?に焦点を当てて語っていく。


●あらすじ

全世界興行収入940億円を超える大ヒットシリーズの続編。前作から約3年の時を経て放たれる今作では、凶悪ヴィラン“カーネイジ”が登場し、輪をかけて“最悪”な物語が繰り広げられる。

ひょんなことから地球外生命体シンビオートの“ヴェノム”に寄生されてしまった、ジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)。そしてヴェノムは「悪人以外を食べない」という食事制限を強いられ不満を抱えながらも、エディとの共同生活をそれなりに楽しんでいた。

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そんな折り、未解決事件の真相を追うエディは、刑務所でシリアルキラーのクレタス・キャサディ(ウッディ・ハレルソン)と再会する。クレタスは猟奇殺人を繰り返した死刑囚だが、なぜかエディに異様な関心を持っており、取材中に彼の腕に噛みつき、その血液を体内に取り込んでしまう。

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そして死刑執行の日。エディの血液中に生息していたシンビオートが、なんとクレタスの狂気と結びついた。おびただしい数の“赤い触手”が全身で増殖し、高すぎる戦闘能力と残虐性を持つカーネイジが誕生。警官だけでなく刑務所の受刑者たちをも無差別に虐殺し、脱獄に成功する。

一方そのころ、エディとヴェノムは? 共同生活のイライラが限界に達し、周囲が引くくらいすさまじい大ゲンカの末、ヴェノムが家出してしまうのだった……。

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●今回のラスボス、クレタス&カーネイジは何者か?ヴェノムはどう立ち向かう?

クレタス・キャサディの人生は殺人によって成り立っていた。幼いころ、実の祖母と母をその手で殺害した……理由は何だったのだろう。そう問えば、クレタスはきっとこう話してニヤけるはずだ。「人を殺すことに理由なんているのか」。

自ら天涯孤独となった彼は、施設に送られ、年長者からひどい虐めを受けることになる。殴る蹴るは日常茶飯事。生きて朝を迎えることが苦痛に感じるほどの地獄の日々だった。ある日、生気を失いつつあったクレタスの瞳は、ひとりの少女をとらえる。彼女の名はフランシス。2人が愛という絆で結ばれるのに、長い時間はかからなかった。

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ところが運命は2人を引き裂く。あらゆる物を破壊する“音波”を操るフランシスは極秘施設の地下深くに幽閉され、クレタスは成長し連続殺人鬼およびカーネイジとなった。世に解き放たれたクレタスの望みは、愛しのフランシス、またの名を“シュリーク”の奪還。クレタス、カーネイジ、そしてシュリーク――それぞれの狂気が今、ひとつになろうとしていた。

このカーネイジ、マーベルコミックでは宿敵同士であるスパイダーマンとヴェノムが、共闘して立ち向かうほど強いヴィランだ。なおかつヴェノムにとっての天敵であり、ヴェノムがチョキならカーネイジはグー。さらにエディの血液がクレタスの狂気に触れ誕生したことから、両者は“親子関係”でもある。

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命乞いと断末魔の叫びを生きる喜びとするクレタス&カーネイジを前に、エディ&ヴェノムはまさに絶体絶命。果たして彼らはどのように立ち向かうのか? 映画館で目撃してほしい。


【レビュー】最高だ!めちゃ面白かった!…最高だ!
全編で究極ドハマり、最後は両手いっぱいのお土産も!

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ここからは本題のレビューを。まずは本編を鑑賞した映画ファンの声を抜粋して紹介しよう。

「ヴェノムとエディの関係性、一生観てられる」

「エディとヴェノムの恋愛映画にして倦怠期モノ…キャラの関係性萌えやアクションがパワーアップ!」

「予告にあったヴェノムの料理シーン。予告だけでもめちゃくちゃ可愛いのに、本編では100億倍ぐらいの衝撃で脳が揺れた」

「サントラ神だったし、ポストクレジットが激アツすぎ。そりゃあんな映像が流れたら、拍手が自然に巻き起こるわ」

「想像の倍、面白かった」

「97分間ずっと興奮できる映画」

「『大好きなヴェノムの続編だからって、ホイホイ褒めたりしねえぞ?』と身構えてたけど、あんなの見せられたら……褒めちぎるしかない」

言葉の“飛び跳ね具合”から、いかに今作を楽しんだかが伺い知れる。では映画.com編集部はどう見たのだろうか?

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●そもそも物語が面白すぎる

どうも映画.com編集部・Oです。本編を鑑賞した結果、語彙力が吹き飛ぶくらいめちゃめちゃ楽しんでしまった。全編の感想をまとめると「最高! めちゃめちゃ面白かった! ……最高だ!(2回目)」になるんですが、それだけではいくらなんでも頭が悪すぎるので、頑張って興奮ぶりを言葉にしていきます。

まずなんと言っても、物語展開が異常に面白いんですよね、今作。エディはクレタスと面会を重ねるなかで、彼との約束を破ったため強く恨まれることに。で、上述の通り、クレタス&カーネイジはド派手に脱獄し、エディはヴェノムとケンカ別れ。エディにしてみれば、わけわからんけど身を守ってくれる寄生生物がいなくなった途端、自分に恨みを持つ連続殺人鬼が超残虐なスーパーパワーを手に入れて襲撃してくるんです。もうこのシチュエーションが面白いですし、刑事に「俺なら遠くに逃げるね」みたいに同情されたときのエディの顔が忘れられない。人ってこんなカジュアルに絶体絶命になるんだ。

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●アクションもギャグもシリアスも…“楽しい”が大洪水、“クソみたいなシーン”は1秒もない

「ピンチに陥った主人公」という優れた土台がきっちり整ったため、その後の物語はまるでジェットコースターのように激しくアップダウンを繰り返すのに、どっしりとした安定感があり心が離れません。本編尺は約97分ですが、シリアスなサスペンスや笑えるハプニング、ほかにもアクションやギャグやラブやエモな友情やらが「朝の東西線か」ってくらいギッチギチに詰め込まれており、ずっと脳が刺激を受け続けることになります。

ほかにもウッディ・ハレルソンの髪型が素晴らしいなとか、今回のエディは前作よりもくたびれてるなとか、見どころはたくさんありますが、特に筆者が印象に残ったのは、エディがダン(元カノの現・婚約者である医者)を叩く場面。都合二発、エディはダンの顔面を殴りますが、一発目は効果音が「ゴワシッ」と力強い感じで、ヴェノムが体を操ったことがわかります。

面白いのはその直後。二発目の効果音は「パシンッ」なんです。つまりエディが自分の意志で、元カノを奪ったいけ好かない医者を殴っている。我ながら細かすぎて伝わりづらいなと思いますが(僕の見間違い・勘違いだったらすみません)、だからこそ今作の「隅から隅まで観客を楽しませよう」という粋な精神がよく象徴されているような気がして、とても大好きなシーンです。

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●ヴェノムがやっぱり一番好きだ…エンドロール後は“これまで観た映画の中で、最も次の作品を観たくなった!”

前作で「かわいい」と予想外の方向で人気を博したヴェノムの魅力は今作でも健在。それどころか、まさかの「良いやつだな(涙)」と思うようなシーンも多々でした。

ある決定的な失恋から自暴自棄になったエディは、愛車のドゥカティで闇夜を疾走し、すれ違う対向車にわざと轢かれようとハンドルを切ります。するとヴェノムはこれを阻止し、バイクを停め、エディの気持ちを汲み取るように穏やかに語りかけます。二心同体のため2人は同じ失恋の感情のはずですが、ヴェノムはつらいときにこそ“親友”エディに寄り添い、慰めます。

ウソ……これが「脳みそ食わせろ!」とか知性の欠片もなく暴れてたあのヴェノム……!? 涙ものの成長ぶりですが、まあこの後、2人は壮絶なケンカをするので涙は引っ込みます。ともあれケンカ後のヴェノムもまたチャーミングなので、ファンにはたまらないはず。「ほかのどんなキャラよりもヴェノムが好きだな~」と思いを強くすること請け合いです。

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そして最後に、お楽しみの“エンドロール後の映像”もちゃんと用意されています。もちろんここでは詳細には触れませんが、ひとつ言えることは「これまでの映画のなかで、最も次の作品が観たくなる内容だった」。例えるなら、極上のレストランでお腹がはちきれそうなほどフルコースを堪能したあとに、両手いっぱいのお土産をもらった感じ。強烈なおもてなしを味わいに、映画館へ急ぎましょう!

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※以下、12月6日に追記


【ネタバレ考察】エンドロール後の展開はどんな意味?
今後の展開は? 編集部がガチのマジで予想してみる

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最後に、ここから先は映画鑑賞後に読んでほしい。世界中の人々が楽しみにしていた“核心部分”のすべてに言及しているので、未見の人は興味本位でも黒塗り部分を覗かないように。

※以下の黒塗りは、パソコンで閲覧しているなら該当箇所をドラッグ、スマートフォンならコピーしてメモ帳などに貼り付ければ読めるようになる。

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★本編終了後、何が起きたか?

カーネイジを食い殺し(ここがヴェノムらしくて最高!)、エディとヴェノムはかねてから念願だったバカンスへ向かう。波打ち際、暮れゆく夕空をしんみりと眺める2人の姿をとらえ本編は終了、エンドロールが流れる

で、エンドロール後。ホテルでテレビを観てくつろぐなか、ヴェノムはエディの脳内で“シンビオートの歴史”を繰り広げる。と同時に何やら世界がゆがみ、なんとそこは「先ほどまでとはよく似た別の世界」へと様変わりしてしまう。

理解が追いつかないエディを尻目に、ヴェノムはテレビに目を向ける。それはデイリー・ビューグル・ドット・ネットのニュース映像で、スパイダーマンことピーター・パーカー(トム・ホランド)が映っており、ヴェノムは次の獲物を見つけたかのように、画面をベッタリと舐め回すのだった……。

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★「ヴェノム」世界線とMCUがつながった! スパイダーマン・ユニバースが本気で始動した瞬間を見た! 「NWH」で直接対決へ?

ヴェノムがシンビオートの歴史を見せようとした瞬間に異変が起きたため、ややミスリードされやすいが、世界が歪んだのはおそらくドクター・ストレンジによるものだろう。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で活躍する彼の魔術によって、平行して存在する世界(「ヴェノム」や過去シリーズの「スパイダーマン」など)がMCUと繋がったのである。

「ヴェノム」とMCUの関連について、少しだけ整理しよう。「ヴェノム」はこれまで、MCU版「スパイダーマン」とは別の世界だと考えられてきた。「アベンジャーズ」のヒーローたちの存在や、サノスによる指パッチンなど重大な出来事が言及されていなかったからだ。

一方で2022年1月7日に公開のMCU版最新作「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」(NWH)において、これまで独立して存在していたサム・ライミ版「スパイダーマン」や、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズがクロスオーバーすることが予想されてきた。世界中に自分がスパイダーマンだとバレたピーター・パーカーが、ドクター・ストレンジに力を借りるが、彼の呪文によってマルチバースが出現する……ゆえにファンは沸騰するような期待を注いでいる。

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以上を加味して考えると、「ヴェノム2」のエンドロール後に描かれたのは、マルチバースの出現によって「ヴェノム」とMCU版「スパイダーマン」がつながった決定的な瞬間だと断定できる。そしてヴェノムがピーター・パーカーを標的にしたらしい描写から、「ノー・ウェイ・ホーム」か、あるいはその先の新作で、スパイダーマンとヴェノムの“新たな直接対決”が繰り広げられることはほぼ確定。スパイダーマン・ユニバースが本格的に始動するその時を、観客は目撃することになったのだ。

もっと言えば、「ヴェノム2」のエンドロール後によって、2022年公開「モービウス」の物語もある程度の予測が立つようになった。「モービウス」予告編にはMCU版「スパイダーマン」でマイケル・キートンが演じたヴィラン、ヴァルチャーの姿が確認できる……つまりもともとMCU版と地続きだったか、あるいは「ヴェノム2」と同じようにドクター・ストレンジの呪文によってMCU版と繋がったのかもしれない。さらにサム・ライミ版スパイダーマン(壁面のペイント)も登場することから、他のさまざまな「スパイダーマン」世界ともリンクしている可能性がある。

以上、「ヴェノム2」エンドロール後の展開は、大げさではなく“映画史に残る事件のひとつ”と言えるだろう。さて、「ノー・ウェイ・ホーム」「モービウス」ではどんな事件が待っているのか? 見届けるまでは絶対に死ねない!

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