「魂に傷を負った人の物語」ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ かとしさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5魂に傷を負った人の物語

2021年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

体の周りにまとわりつく黒や赤のヴェノムは、傷付いた人のオーラのように見える。
そこには孤独感や悲しみや痛みなどのエネルギーが貯め込まれていて、その不快感が、人を攻撃的にさせたり、イライラさせたり、破壊衝動を生み出したりする。
特に幼少期のトラウマや孤独感は、人の人格形成に決定的な影響を与える。

最後の台詞がラージニシ(和尚)の言葉だったのが印象深い。
欠点も含め、そのままの人を無条件に愛せという言葉。
難しいことかもしれないが、人を癒すのはこうした意識だろう。

かとし