「悪であることを捨て去ったヴェノム」ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
悪であることを捨て去ったヴェノム
前作を観て、「寄生獣」を連想してしまったのは私だけではあるまい。ヴェノムとエディのバディものとして楽しむ映画だった。本作も基本的には同じ路線。悪役としてのヴェノムはもうどこかに消え去っていて、人間を食べる衝動を抑えながらエディと日々を楽しんでいる。
そこに悪役として登場するクレタス(カーネイジ)。このカーネイジが誕生するプロセスがよくわからない。エディの血液をクレタスが飲むことでカーネイジが生まれる?それってヴェノムじゃねーの?と思ってしまった。宿主の性格に影響されるとしたら一応の納得は行くのだが、そこらへんを描写するシーンがほしい。ステージに立ったヴェノムがそんなシーンってことか?
マーヴェルの映画としては話がとてもシンプル。実はそうだったのか!なんてところはなく順調に話が進んでいく。上映時間もマーヴェルらしからぬ98分という短さ。そして最後にMCUとしての関わりが登場する。来た来た!今後のヴェノムはどんな立ち位置になるのだろう。それも含めてマーヴェルの次作を楽しみに待ちたい(すぐなんだけど)。
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