「危険度は10段階で11だ!(だっけ?)」ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0危険度は10段階で11だ!(だっけ?)

2021年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作は製作、主演だけでなく脚本にもトム・ハーディが名を連ねている。
凶悪で狡猾な宇宙生命体との共存だが、大好物の人間を喰わずにちゃんと我慢し食事も自分で作るなど所々にしっかりとした理性や友情のような感情を見せるのだが、本来アンコントローラブルなはずのヴェノムとの主従もしくは対等な関係性の説明が若干弱いかなと感じた。(結局エディ以外にも寄生できるので弱みがあるわけでもないのに)

おとぎ話のような大聖堂のある矯正施設で凶悪犯2人が挙式をするシーンではトム・ハーディってこんな世界観がお好みだったのかと・・・見た目によらず可愛く思えた。

クレスタ役にウッディ・ハレルソンを起用した事についても違和感があった。
確かにシリアルキラーやサイコパスを演じさせると一級の役者で、敵役には大物俳優をという考えもショービジネス上尊重はするが、若づくり感が先に出てしまいすんなりと受け入れ難いものがあった。

エディとヴェノム、また周囲の仲間達との掛け合いは常にコメディタッチで安定して楽しく観ることができたが、何となく自分が勝手に求めていた残忍で暴力的なものとのギャップとCGバトルシーンの既視感がちょっとだけ残念に思ってしまった。

カツベン二郎