「コメディパートとシリアスパートが混在する『ヒドゥン』ミーツ『ナチュラル・ボーン・キラーズ』」ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0コメディパートとシリアスパートが混在する『ヒドゥン』ミーツ『ナチュラル・ボーン・キラーズ』

2021年10月21日
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鑑賞方法:映画館

結局地球外生命体シンビオートのヴェノムとの共同生活を続けることとなったエディは、刑務所に収監されている死刑執行前の連続殺人犯クレタス・キャサディから取材を依頼される。エディに対して異常な興味を示すクレタスは突然エディの腕に噛みつく。数日後死刑執行の瞬間にクレタスの体に激しい異変が起こる。

予告で散々観せられたエディとヴェノムの共同生活のハチャメチャぶりは前菜のようなもので、あとは元カノのアンと彼氏のダンを交えた四角関係やコンビニのおばちゃんチェンとの掛け合い、ヴェノムがハロウィンで賑わうサンフランシスコの夜に『ヒドゥン』よろしく色んな人に次から次へと寄生するといったバカっぽいパートが全編に散りばめられていますが、本筋はクレタスの野望。20年前の過去の因縁を晴らそうとする後半はなかなかアナーキーで、この辺はクレタスを演じているのがウディ・ハレルソンなので、どうしても『ナチュラル・ボーン・キラーズ』を連想してしまいます。しかし『ナチュラル〜』は27年も前の映画なのに20年前のクレタスが少年なので何だか時間軸がずれてるような気がしてなりません。

ということで本作は半分バカ映画だと思って観れば意外に楽しめましたが、前作を観ていない人には全く意味が解らない映画だと思いますので避けた方が無難です。

よね