恋する寄生虫のレビュー・感想・評価
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潔癖症と視線恐怖症の恋愛映画
脚本や説得力弱めも映像美と小松菜奈でゴリ押し
2021年劇場鑑賞32本目 凡作 46点
小松菜奈出過ぎじゃない???
今作を鑑賞後直ぐに結婚発表があったため、なんだか複雑でしたが幸せになってほしい。
当方もおそらく大多数と同じ印象でクールな印象でしたが、何かの時に映画のメイキングか番宣か何かで彼女の素顔を拝見して印象が180度変わったのを今でも覚えています。
細かい所作が天然な可愛らしさがあって、首の傾げ具合とか絶妙に作ってない感じのしたったらず喋り方など、これはギャップじゃないけどみんな惚れるし、早く自分のモノにしたいと思い上がる菅田氏の気持ちも頷ける。
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作品についてですが、林くんと小松菜奈の演技は良かったと思う。脚本に少々問題ありでした。
映像美は確かに素晴らしかったです。
絶望を渇望した先の希望
小松菜奈の無駄遣い
タイトルは魅力的ですが。
寄生虫に取り憑かれた素敵な恋物語…のはずが、後半からラストに向けてはかなりグダグダです。残念!重度の潔癖症でこの世界の終わりを願う男と視線恐怖症の女子高生のラブロマンス。寄生虫が脳を支配してゆく。うんうん。寄生虫同士が惹かれ合う。お~うんうん。って、途中まではむしろ面白かったのに、なんじゃあのラストは。寄生虫のロマンどこ行ったん?!
二人が湖で気持ちをぶつけるシーンも本来なら感動的なはずなのに、歯の浮くようなセリフの応酬になんか笑ってしまった。せめて叫び散らかさないでほしかった。いや、もしかしてこれも寄生虫の仕業と言うのだろうか。
小松菜奈は好きですけど女子高生役はそろそろ終わりでどうですか。大人っぽ過ぎるわ。林遣都は神経質そうな感じが雰囲気に合ってて良かったですけど、普通に同世代の2人に見えてしまう。あと井浦新の設定も分かりにくい。
特別で特殊な純愛
不快感と嫌悪感、拙さと可愛らしさ、そんな相反する要素が混在する映像表現で描かれる、特殊な男女のラブストーリー。
とにかく不器用で自分のことで精一杯、人生を楽しむ余裕なんて皆無で生きながらに死んでいるような2人が出会うことで、次第に変化する距離感が素敵。
主演2人はどちらも良かったですが、特に小松菜奈ちゃんの可愛くて眩しい笑顔の裏に見える悲哀や絶望感が美しくて儚くて危うくて、とても魅力的。高坂がひじりに惹かれることに説得力を持たせていたように思います。
変わった2人の変わったラブストーリーは、ラストまで普通じゃない。王道ラブストーリーでは全くないし、ヒットするような作品でもないと思いますが、これはこれでアリです。
見所はいくつかあるが
特に登場人物が少なく感じた
他の映画でも似たようなものなのかも知れませんが、特にこの映画は主役の二人が際立っててほぼ二人だけで成立してる(あと父親と先生も合わせると四人ですが)ある意味すごく登場人物が少ない映画に見えました。役者の存在感があるので全然チープな感じはしないけど後々思い起こしてみると、最後のクリスマスツリーのシーンでちょっとお金をかけてる以外は凄く低予算が徹底されてるように感じました。
色々な接触障害をもつ人が寄生虫が原因とする所と、エンドロールには“○●寄生虫研究所”?(名称までは目で追えませんでした)と、一般の人は分からないだろうからと曖昧にせず、ちゃんとリアリティーをもたせようとしてるのは好感ありました。また、絶望的な最後にならず(犯罪の結末は分からないけど)障害が改善してるところもモヤモヤせずに観終えることが出来て良かったです。
映画の虫が冬眠中です
【潔癖症】
学生時代、自分で潔癖症だと言う同級生が俺の汚い部屋に遊びに来たとき、意に反して全くきにならない様子だった。しかも、部屋に置いてあった漫画本を読みあさり散らかしたまま帰っていった。あぁ、なるほど。自ら潔癖症だと主張する人は自分の部屋さえ綺麗にしていればいいんだなと思ったものだ。実際には強迫性障害を持った人。可哀想に思えてくる。林遣都も上手く表現していたけど、客の多いバスも乗れないんじゃないかな・・・
【視線恐怖症】
こんな症状があるなんて知らなかった。話し相手の目を見ることができない人はいっぱいいるけど、そんな人は「相手の鼻を見なさい」とよく聞いた。
【リバース】
タクシーでもどしたら大変です。クリーニング代と営業補償で3万~10万請求されます。
【感想】
双子の虫とかもっとわかりやすくしてくれればなぁ~。前半のアート的な映像や、ハンバーガーからはみ出る虫はグロくて素敵だったのに。小松菜奈の役名がサナギだったのでサナダムシを想像してしまいました。そして、井浦新の過去もわからんまま・・・とりあえず、祝結婚ということで0.5ポイント+
#89 結局は恋のお話
頭の中の寄生虫が人間の心を支配するというSFチックなストーリーだけど、虫はいないけど感情が何かに支配されているのはこの世の事実。
虫がいなくなると恋が消えちゃうからと治療を嫌がる主人公は、失恋したくないという単純な人間の気持ちの比喩だと思う。
女子高生役の小松菜奈ちゃんは多分『恋は雨上がりのように』以来だけど、全然今も女子高生でイケてた。
ドアや倒れた林遣都クンを蹴るシーンを観ると『ディストラクション・ベイビーズ』で「死ね!死ね!」って菅田将暉クンを蹴ってたシーンが蘇り、この映画で殺した相手の奥さんになっちゃったんだなって感慨深い。話それたけど。
小松菜奈の魅力全開
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