恋する寄生虫のレビュー・感想・評価
全129件中、61~80件目を表示
特に登場人物が少なく感じた
他の映画でも似たようなものなのかも知れませんが、特にこの映画は主役の二人が際立っててほぼ二人だけで成立してる(あと父親と先生も合わせると四人ですが)ある意味すごく登場人物が少ない映画に見えました。役者の存在感があるので全然チープな感じはしないけど後々思い起こしてみると、最後のクリスマスツリーのシーンでちょっとお金をかけてる以外は凄く低予算が徹底されてるように感じました。
色々な接触障害をもつ人が寄生虫が原因とする所と、エンドロールには“○●寄生虫研究所”?(名称までは目で追えませんでした)と、一般の人は分からないだろうからと曖昧にせず、ちゃんとリアリティーをもたせようとしてるのは好感ありました。また、絶望的な最後にならず(犯罪の結末は分からないけど)障害が改善してるところもモヤモヤせずに観終えることが出来て良かったです。
寄生虫の反乱
小松菜奈さんが持ち歩いてた「寄生虫なき病」を昔読んだが、これがこの映画のモチーフになっているのかなと思った。
現代はいろんな公衆衛生の向上や薬によって、感染症は減少したが、それと反比例するように新たな病が増えてきていて、花粉症やアレルギー、自己免疫疾患、ひいては精神疾患、発達障害、がん、うつ病まで、まだまだ人間の力では解明されていない病が出てきて、それに細菌や寄生虫が起因しているというのがこの本の説だった気がする。
今回は現代病とも言える潔癖症や視線恐怖症など不安障害も取り上げられ(これらも寄生虫が影響しているかも)、2人が恋愛しながらそれらを克服していく様子が描かれている。
それと同時に人は実は自分の意志ではなく、寄生虫など外部要因に影響されて生きているというところも共感できた。現に心の病や体の不調などの大半は、実は食べ物や生活習慣、仕事や人間関係のストレス、ひいては体内の細菌や寄生虫など自分以外のものが影響しており、そのバランスが崩れた時に人は不調に陥るというのは現代医学の一つの説としてあり、それらが人の思考や判断に大きなウエイトを占めてくるのは事実その通りでもある。
内容としては恋愛のおかげで2人が病を克服し、悪とされる虫を取り除いても、2人の気持ちは消えずに、普通の生活もできるようになってよかったよかったという感じだったが、映像や音楽が情緒的で美しく、表現は若干グロい部分もあったが、恐怖症の症状を可視化している表現は本当にリアルで面白かった。
寄生虫と恋愛というテーマをうまく融合しながら、その奥に現代病の闇や人の意思や本能、生きる意味的な所も考えさせられて、観終わった後に心地よい余韻が残った印象的な映画だった。
奇妙な恋愛ストーリー
世間を避けて生活する様な、精神的疾患を持つ男女が、何故かお互いにだけは嫌悪感を感じず、惹かれ合うと言う恋愛設定。ストーリーや映像の感じが恋愛物と言うよりは少しグロ的な感じです。
嘔吐恐怖症の方は注意!!
最初の数十分は嘔吐シーン出てきます。。気をつけてください。
ずっと続くようなら途中で帰ろうと思いました。
でも結果的に見続けて良かったです!面白かったです!小松菜奈ちゃん魅力的すぎますね...
A24で作ってそうな雰囲気
極度の潔癖症で人に触られたりすると吐いたり気絶してしまう賢吾と、人から見られるのが怖い視線恐怖症のひじりが出会い、お互い壊れてる同士惹かれ合う話。
とにかく映像が綺麗。東京の見栄えするスポットで撮影してる所はもちろん、何気ない電車の中や歩道橋ですら全部綺麗なカット。この映像見るだけでも映画館に見に行く価値はある気がする。『そしてバトン』でも出てきたお台場のとこはもちろん、私的に国立科学博物館のところ上がったな。
話はほんっとにしょーもないって思ったけど(頭の中の虫のせいみたいな題材がアホらしくてダメでしたごめんなさい)、シネマカリテとかヒューマントラストシネマ系でやってそうなオシャレ良質海外映画の雰囲気がとても好みだった。
アホらしい題材を上手く綺麗な画で包み込んでるって感じ。それも監督がCM、MV畑の映像派の人だからだな。良い邦画ってどうしても画が地味だからさ、こういう雰囲気の邦画もっと増えて欲しいな。
ただ、途中で賢吾の部屋のカーテンが真っ赤になるのは映像的に見栄えは良いけどちょっとやりすぎではと思った。いくら恋愛でウキウキだからってそんなカーテン真っ赤にするんじゃないよアンタ、余計落ち着かないよって思った(笑)
あと個人的にひじりの「目線が怖いから耳をふさぐ」というのが絶妙に自分にもしっくり来た。音楽聞いてなくてもイヤホンしてると、満員電車でも他の人のことがあんまり気にならないんだよな。良い意味でも悪い意味でも自分の殻に閉じこもれる。
映画の虫が冬眠中です
【潔癖症】
学生時代、自分で潔癖症だと言う同級生が俺の汚い部屋に遊びに来たとき、意に反して全くきにならない様子だった。しかも、部屋に置いてあった漫画本を読みあさり散らかしたまま帰っていった。あぁ、なるほど。自ら潔癖症だと主張する人は自分の部屋さえ綺麗にしていればいいんだなと思ったものだ。実際には強迫性障害を持った人。可哀想に思えてくる。林遣都も上手く表現していたけど、客の多いバスも乗れないんじゃないかな・・・
【視線恐怖症】
こんな症状があるなんて知らなかった。話し相手の目を見ることができない人はいっぱいいるけど、そんな人は「相手の鼻を見なさい」とよく聞いた。
【リバース】
タクシーでもどしたら大変です。クリーニング代と営業補償で3万~10万請求されます。
【感想】
双子の虫とかもっとわかりやすくしてくれればなぁ~。前半のアート的な映像や、ハンバーガーからはみ出る虫はグロくて素敵だったのに。小松菜奈の役名がサナギだったのでサナダムシを想像してしまいました。そして、井浦新の過去もわからんまま・・・とりあえず、祝結婚ということで0.5ポイント+
#89 結局は恋のお話
頭の中の寄生虫が人間の心を支配するというSFチックなストーリーだけど、虫はいないけど感情が何かに支配されているのはこの世の事実。
虫がいなくなると恋が消えちゃうからと治療を嫌がる主人公は、失恋したくないという単純な人間の気持ちの比喩だと思う。
女子高生役の小松菜奈ちゃんは多分『恋は雨上がりのように』以来だけど、全然今も女子高生でイケてた。
ドアや倒れた林遣都クンを蹴るシーンを観ると『ディストラクション・ベイビーズ』で「死ね!死ね!」って菅田将暉クンを蹴ってたシーンが蘇り、この映画で殺した相手の奥さんになっちゃったんだなって感慨深い。話それたけど。
ファイトクラブ?
神経症状を描くには、ちょっと考察が足りなかった。
小松菜奈さんが視線恐怖の患者には見え難く、、
不潔恐怖の林さんは、割と上手く演じているように思えた、他人に踏み込まれた時のパニックぶり等、、
ラストシーンはファイトクラブを彷彿とする世界の終わりを眺める2人とか、
症状は実は能に住む寄生虫が生み出すとか発想は面白いけど、
症状を抱える2人がお互い対峙する事により、症状が改善されていく様子を描くのには、表面的で不自然さが目立った。
その意味だと恋するジャック・ニコルソン演じる恋愛小説家が秀逸だった。
小松菜奈の魅力全開
潔癖症と視線恐怖症を持っている高坂賢吾と佐薙ひじりの視覚をデフォルメした映像を序盤でバンバン見せられるが、全編がこれだとキツい。そう思っていたが、ひじりが賢吾にギャラの半分を要求するあたりから、小松菜奈の魅力が全開で映像の違和感はどうでもよくなった。
ひじりがマスク越しに賢吾にキスするシーンで、完全に撃ち抜かれてしまった。あの表情にあの近づき方、恋しない方がおかしい。
音楽の使い方が非常にうまく、シーンにすごくあっていた。小松菜奈の魅力だけで成立している作品であるが、ラストは自分好みでよかった。
恋する二人は止まらない
同時進行する二つの物語
潔癖症の青年と視線恐怖症の女子高生が、父を含む医学者の仕掛けにハマり、やがて恋に落ちる物語。
一方で、肉親の死がきっかけで寄生虫の研究に没頭しているうちに、フタゴムシから離れられなくなる、二人の医学者の物語。
二つの話が絡んでシネマは展開。
医学者たちが若い二人を脅かす
若い二人の物語は、幼少期に親の自殺を体験した話を背景に、何処かに救いを求める形で進んでいく。ただしこの辺の悲惨さは、かなり控えめな表現になっていた。
一方、医学者の物語は、若手の研究者が車の中で賢吾にひじりの見守りを依頼したことから始まる。寄生虫を研究して、自殺者を減らそうと言う彼らのストーリーが、不協和音として若者の物語を脅かしていく。
確かに恋は重篤な病であって、生き物を支配する寄生虫が絡んでいても不思議ないです。
ただ、それ専門に研究する医学者と施設がばちっと全面に出てくると、奇想天外な感じは免れないとは思いました。興味深いけれど。
危ういストーリー
世界を拒否して独りでいると寄生虫に巣食われて恋患いに罹り、やがて身を滅ぼす。でも「独り」に共感してくれる別の「独り」がそばに寄ってきてくれると、その理解者の温もりで虫のタマゴができて、本物の幸せまで掴める。
ただしこの作品は、一つ間違えばいつSFホラーやコメディータッチに変わっても不思議ないところもありましたね。
もしかしたら、観る人は最後まで簡単には着地点を見いだせない、そんな危うい感じを出すのが本作の狙いだったとか! 恋は危険な綱渡りでもあります。
小松菜奈が導くハッピーエンド
でも、不登校な女子高生の小松菜奈だけ見ている限り、幸せへ向かう道のりは確かに望めました。
彼女の、あのハンバーグの食べ尽くし感、
あたしを抱きたい? と聞く時のぶっきらぼう感、
ヘッドホンを奪ってPC画面を覗き込む時の、人の物はあたしの物感、
そして部屋のドアを全力で蹴り飛ばす時の、爽快な傍若無人感。
不貞腐れて生意気でも、可愛い……のではなくて、不貞腐れるほどに、生に対する飽くなき欲望のようなものも漂わせていました。
作品によって、人生に対するスタンスは変わっても、彼女にアンハッピーエンドは似合わないとな思いました。
小松菜奈さんご結婚おめでとうございます。という事で鑑賞。寄生虫が人...
小松菜奈さんご結婚おめでとうございます。という事で鑑賞。寄生虫が人の心を操るという設定で、少し変わったテイストの恋愛映画でした。
I feel you
そんな体験をしたらそうなるだろうないやはやこれは二人とも大変だ...と思いながら観始めました
視線が怖くてイヤホンを付けるなんて
おかしいよね?
(解るよ そうなるよきっと...私も)
賢吾が話すより前にそう思っていた
「解るよ 僕も同じようなものだから」
わたしのなにがわかるのって気持ちは生きてる限りずっと続くものかも
でも、「解るよ」って言われるとやはり嬉しいし気持ちもアガる
解るよ はこの作品の重要ポイントとなる言葉だと思う
夕暮れの自転車二人乗りにヒラヒラと光舞う風景
恋ですよこれはまさに観てるこちらまで高揚してくる
あなたから心をもらい君から生命(おそらく生きる躍動感みたいな)をもらうそれが二人を逆に苦しめる
なぜってそれは頭にいる寄生虫のせいだから
「心は胸にあって頭にはないんだよ」
ひじりが叫ぶ
(そうだよね 私もずっとそう思っているよ)
手術で寄生虫を除いたら心からあなたは居なくなる
はずが!
涙を流すひじりの様子
明らかに消え去ってはいない
何?何が起こったの?
その原因は!!な、なんと!タマゴ
そっ...そっか
私としてはそれでなく違う理由で
心に温存されていて欲しかったかも
いやでもそれだと寄生虫感が薄まってしまう...うむむ 恐るべし寄生虫
そう寄生虫も生きたいし恋もする
偏見は捨てるのだ
ラスト二人はハッピーエンド
でも時間差で世界の終わり感もやってきた 幸福感に終末を暗示させられると気持ちが安定せずに揺れる
この不安定な気持ちをひきずりながらのエンド
クリスマス時期におすすめです
追伸
気がかりなのは和泉さん
新たな恋をぜひに
ひじりパパ先生手術してあげて
本人が嫌がるか
余計なお世話だけど和泉さんが
切なすぎる 生き残り同士の方割れと突然変異で恋に落ちる
続・恋する寄生虫が観たい
異色のラブストーリー
公開前から楽しみにしていたので〜初日、初回を観ました。主演お二人の演技に魅了され…終わってしばらくは…放心状態でした。笑
また、すぐ観たい❗️衝動に駆られ…次の日も観に行っちゃいました。また、観に行きたい❗️
綺麗な映画
主演の二人が良いのは勿論だが、さすがの映像と音楽
それだけで観る価値はあるかと思います
寄生虫について分かりづらかったのが辛かった
あんなに大きい・・・?、つがいの絵との関連は?
何故か考えずに流れに乗って観ましょう
こんなのこそ映画館で
小松菜奈さん、ご結婚おめでとうございます
知人に対人恐怖症の人がいる。他人に近づくのが怖い、見られるのが怖い、人と話すのが不安、といった症状がある。当然ながら会社などの一定の場所に通勤するのは不可能だ。そもそも面接に出向くことさえ出来ない。しかし幸いなことにこの人はPCスキルがとても高く、ネットで知り合った人がそれを知って、最初からリモートワークでいいということでその人の会社に採用された。こういうことは多分珍しい話で、知人は僥倖に恵まれたのだと思う。恐怖症や鬱病で社会生活を営むことができずにひきこもったり、苦しんだりしているひとは大勢いる気がする。
本作品で小松菜奈が演じたサナギは、視線恐怖症なのに外を出歩くことが出来るという強引な設定である。相手役である林遣都が演じたケンゴは、度を越した潔癖症なのに普通に外出するという、こちらもかなり強引な設定だ。設定が強引だからいろいろ辻褄が合わなくなるが、芸達者な二人がなんとか物語にしてしまう。演出も大変だっただろうが、演技はそれ以上に大変だ。改めて小松菜奈と林遣都の演技力に感心した。
本作品は欠点を持つ男女が、少しずつそれを克服して仲よくなるというベタなストーリーだが、そこに寄生虫を絡めたことで、俄然ややこしくて、いい物語になったと思う。トキソプラズマの話は学術的な根拠は何もないが、話としては面白い。
対人恐怖症も潔癖症も脳の症状だから、寄生虫が脳に寄生するというのが上手いアイデアだ。医師が登場すれば真実性も増す。その医師が石橋凌であれば、存在感といい演技力といい、言うことなしだ。作品としての出来はいいと思う。
小松菜奈は25歳になって、セーラー服はこれが最後かなと言っていたが、スタイルと言い、透明感のある白い肌といい、まだまだ女子高生を演じられるだろうと思ったのだが、さすがに人妻になってしまったら難しいかもしれない。
結婚は他人とずっといるから、ストレスが溜まる一方で、孤独ではないという安心感がある。恋は盲目アバタもエクボというが、結婚するとすぐにエクボではなくアバタだったことが解る。しかしアバタも相手の個性だ。尊敬できる相手なら、どこまでも許せるし、どこまでも妥協できる。人間としての幅も広がるだろう。それはつまり、俳優、女優としての幅も広がるということだ。今後の菅田将暉と小松菜奈の演技には、これまで以上に期待できるかもしれない。ご結婚おめでとうございます。
全129件中、61~80件目を表示