「偽りの恋、真実の愛」恋する寄生虫 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
偽りの恋、真実の愛
すだなな結婚おめでとう!!!
本当に喜ばしいニュース。お似合いのおふたりです
てなワケで今回は小松菜奈主演ということで鑑賞。
最近の小松菜奈作品はお世辞にも面白いとは言えない映画ばかり。全体評価もそこまで良くないので、期待はせず。ここで一発ドカンと面白くあって欲しいけど...。
はい来ました。一発ドカン!!!
確かに好き嫌い分かれる映画だとは思うけども、私は超絶好みの映画。「ひらいて」といい、やっぱり狂った恋愛映画は面白いのぉ。
極度の潔癖症で自分以外のものを汚らわしいと感じてしまい、人間関係を築けず孤独に生きる高坂(林遣都)は、視線恐怖症で常にヘッドホンをし、学校に行っていないひじり(小松菜奈)の面倒を見ることになった。
この映画は美の塊。
映像の美、音楽の美、役者の美、恋愛の美。
この4つの美からレビューを書いていきます。
まずは映像の美。
合間合間に流れる寄生虫のCGにグッと引き付けられ、曇りがかったような映像に魅了される。なんとも言えない独特の雰囲気が感じられ、観客を引きずり込む。目ん玉だとか寄生だとか虫だとか、気味の悪さが個人的には大ハマり。ゾッと身震いがしました。最高
そして音楽の美。
冒頭から劇場に鳴り響く不思議な音楽。MVやCMを手がけている監督ということもあって、選曲がホントパーフェクト。美しき映像と相まって、MVを見ているようでずっとこの空間に居たいと思える。こんな感覚は味わったことがない。好きだ、この映画が好きだ。
つぎに役者の美。
要は小松菜奈の美なんですけど笑
最近、いや、もしかしたらこれまでで1番彼女の魅力が詰まった映画かも。小松菜奈ってめちゃくちゃ美しいんだけど、どこか暗くて怖い。そんな彼女にピッタリな役柄だった。ニヤッとしながらピザ食べたり、ドアとか倒れた高坂を足で蹴ったり、狂うように叫んだり、全てがいい。有り得ないほど演技上手くて、有り得ないほど美しい。小松菜奈ファンなら絶対に見なくてはならない映画。本当に最高過ぎた。泣き演技が美しい女優ランキング一位、狂った演技が上手い女優ランキング一位、1度ハマったら一生好きになる女優ランキング一位です、小松菜奈は。
最後に恋愛の美。
普通ってそんなに大事かな。偽りじゃダメなのかな。好きだという気持ちは変わらないのに。好きなら普通じゃなくても偽りでもいいじゃん。寄生虫という一見意味のわからないテーマでかなり深いところまでついてくる。最近見た恋愛映画の中ではかなりダントツで面白い。ファンタジーなんだけどリアリティのある恋。恋って美しいな。
ただ、恋愛要素をもっと欲しかった。
なんかいつの間にか〜って感じで結構すっ飛ばして訳が分からず、説明不足も目立った。2人の恋愛模様があまり描かれていなかったので、もうちょっと尺伸ばして作っても良かった。見やすいっちゃ見やすいんだけど、このテーマだったらもっと長くても面白いし面白くなると思う。
蝶々と聞いてジョジョラビットを思い出しました。
あの映画、恋をした時のざわつきを心の中に蝶々が沢山住んでいるって表現してたよね。(何の話?)
でも、素晴らしい映画でした。
期待していなかったのに最高に面白い。これだよこれ。この気持ちになるために映画館に通い続けている。あぁ、いいなぁ。面白いなぁ。何度もみたいこの映画。