「自我って何?」恋する寄生虫 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
自我って何?
クリックして本文を読む
とんだ文学作品だった。
井浦氏はミスキャストだと思う。
てっきりコメディよりのラブストーリーだと思っていたのだけれど…いつまでたっても笑い所は出てこない。
どころか…哲学的でさえあり困ってしまう。
恋の病とは言うけれど、それを「寄生虫」の生存戦略の一環としてしまった世界観。
なんかの比喩かと思っていたのだけれど、どうやらあの世界ではマヂらしい。研究し対処し、ついには外科的手術を用いて、寄生虫を排除してしまう。
えええ、そうなんだぁ…。
なので、主人公達が寄生虫に支配されているのは、ほぼ間違いない。
その上で、なんだか核心らしい事を小松菜奈は叫ぶ。
うん、でも、それも言わされているだけだから。
で、まぁ、2人は外科手術を経て、各々のトラウマを払拭する。
で、それでも惹き合うのなら、本心から好きだったんじゃないのってのが落とし所なんだけど、その前に寄生虫の卵の存在が明かされる。
お互いの寄生虫が結びついて、産卵したんだと。
なので、その卵の成せるワザかもしれない。
だからさぁ、それだとさー
どこまでいっても傀儡なわけで、寄生虫に支配されたままのラストなんだけど、それでいいの?
「自我など持っても無意味」ってメッセージなのかしら?でも、なぜ無意味なのかが読み取れない。
なんか厨二病を拗らせまくった末に出てきた、クソメンヘラ原作に見えなくもない。
なんだろ、脳内宇宙で溺れてればって感じ。
コメントする