「ジャーナリズムとはこうあって欲しいものだ」誰がハマーショルドを殺したか tさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャーナリズムとはこうあって欲しいものだ
調査を進めていくうちに思わぬ結論に出会う。その過程自体がサスペンスとなっているという・・・こういう映画の作り方もあるんだな。
昔ラジオで誰かが言ってた。良質なドキュメンタリー(映画に限らず)番組とは何か?最初に想定していた結論とは違う方向にどんどん話が進んでいくような番組のことである。と。そんな感じの映画です。
てゆーか、ジャーナリズムは命がけだ。昔のことであるとはいえ、証言者も命がけ。でもだからこそ意味がある。
ジャーナリストから提供される情報の価値は、そのジャーナリストがかけているものの重さに比例するのかもしれない。
なぜ彼らが命をかける必要があるのか?彼らにそこまでの責任を負わせる必要はあるのか?もし自分がジャーナリストだった場合、命をかけられるのか?
ジャーナリストとは民の知る権利を代弁している存在だからだ。だからこそ「自分の命が惜しい」からといって保身に走り、出すべき情報を出さないことは許されない。
今述べたことは極論であると思うが、本来のジャーナリズムが負うべき責任であることに変わりはない。
なんて、外野の俺はいくらでも好きなことが言える。実際、命をかけるという行為は並大抵のことではないよな。
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