「マクスウェルの悪魔」誰がハマーショルドを殺したか 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
マクスウェルの悪魔
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第2代国連事務総長のハマーショルドと言えば、小学生の頃伝記を読んで感動し、尊敬する人物の一人として挙げていたことがある。それ以来の久々の再会だ。
これはとんでもない映画である。マクスウェルの手記や元傭兵の証言やパイロットの告白が真実なら、とんでもない映画である。ハマーショルドの墜落死から始まって、取材につれてあれよあれよと仰天する話が転がり出てくる。この映画を見ている限り本当のことのようにしか思えないが…。
初代事務総長のリーが朝鮮戦争に西側の立場から国連軍を介入させたことで批判されたのに対し、ハマーショルドはあくまで政治的に中立を保つという国連憲章の原則を貫いたがためにかえって軋轢を生じた面もあったようだ。
亡骸の襟元に挟まれたスペードのエースのカードというのも、いわくありげで気になる。
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