劇場公開日 2020年6月19日

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「曲が流れない」サンダーロード kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5曲が流れない

2020年6月28日
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鑑賞方法:映画館

母親の葬式でThunder Roadをかけながら踊る映画って聞いたら、ボス好きだったおじさんとしては観たくなる!
で、その葬式のダンスシーンから始まるのだが、ラジカセの調子が悪く無音のまま踊っててThunder Roadは流れない。なんだそりゃ!?
本作を観終わった後、原案となっている短編を観たのだが、そこではキチンと曲に合わせて主人公が歌い踊っていた。なぜ長編にしたときに曲を流さなかったのだろう。めっちゃ気になる!このシーンは短編の方が断然いいのに。
さて、葬式後に日常が戻るのだが、この主人公がめちゃくちゃ生きづらさを抱えていた。母の死後の処理、娘との手遊び、同僚や上司との関係、パトロール中の女子高校生への接し方。マジメなんだけど不器用な彼を見て、笑えなくなっていく自分がいた(葬式のシーンでは少し笑ってしまうところもあったのに)。
コメディとも思えないし、ハートウォーミングな話でもない。本当に妙な話。絶賛なんかできないけど、嫌いにもなれない。
ただし、ボス好きおじさんの思いは不完全燃焼。公開をひかえているBlinded By The Lighit(カセットテープダイアリーズ)に持ち越すことにする。

kenshuchu