「俳優も美術も音楽も全部良いんだけどね。」ホテルローヤル にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優も美術も音楽も全部良いんだけどね。
原作未読にて。
北海道の田舎のラブホを
グランドホテル方式で展開する
っていうストーリーは良かったんだけど
なんか味気ない。
それぞれのオムニバスストーリーは
なかなか味があって良かった。
役者さんたちもそれぞれ良かった。
当時のことは知らんが、
昭和のラブホを思わせる
美術演出も見事でした。
ただ全体通して映画として観ると、
なんかそっけない。
なぜならそれは、
物語の縦軸の主役「雅代」が
薄味すぎるから。
ラストのベッドシーンで
雅代が来ていた純白のスリップが
それをよく表していて、
おそらく原作でもそのような
無感情の透き通った純粋な「雅代」
なのでしょう。
でも、その場合はオムニバスが
もっと強烈な物語じゃないと
対比としてつまらない。
かといって、釧路のラブホじゃ
そんな強烈な物語では違和感しかない。
無添加食材が評判のレストラン行ったら
ほとんど味付けがなくて
美味しいんだかマズいんだかよく分からない感じ。
そんな映画でした。
ん?そんな映画か?
ちょっと違うな。
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