「素晴らしい映画美術の仕事ぶりに出合える作品」ホテルローヤル 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい映画美術の仕事ぶりに出合える作品
桜木紫乃が直木賞を受賞した自伝的小説を、「百円の恋」の武正晴監督のメガホンで映画化。
波瑠が演じる主人公の雅代は、釧路湿原を背に立つ小さなラブホテル「ホテルローヤル」経営者の
一人娘。原作の世界観を踏襲しながら、映画として成立させるために設定を色々と変えているが、
何はともあれ今作の目を見張るべきポイントは映画美術にある。
ホテル内の毒々しい照明やインテリアなども含め、詳細に至るまで研究し尽くして制作していることがうかがえ、これぞプロの技と言える仕事ぶりだ。
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