「群像劇っぽさは減ってるがいい話ではある」ホテルローヤル kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
群像劇っぽさは減ってるがいい話ではある
原作は読了済。北海道郊外の小さなラブホテル・ローヤルを舞台に様々な男女を描いた群像劇。
原作は時代を遡るような形の群像劇だったが、やはり映画になると1つの話としてつないでいく必要があったのだろう。違う形だったが元々の話が好きなので出来としてはそれなりに満足した。
特に中年夫婦のくだりはよかった。生活のいろんなしがらみもありながら、2人の営みを取り戻す様は微笑ましい。こういうのを見ると、セックスっていいものだよって言いたくなる。
でも、そんないいとこばかりではないのが本作のいいところでもある。先生と生徒の話はなかなかの重みだった。どの話も誰かに必要とされる、誰かと向き合うことの大切さを感じる良作だった。
コメントする