「【”気が狂いそうな毎日”だけれども、”人に優しく”接しよう・・。夫々の屈託や鬱屈を抱える高校生男女達の”閉塞感溢れる日々”を乗り越えていく姿を描こうとした作品。】」君が世界のはじまり NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”気が狂いそうな毎日”だけれども、”人に優しく”接しよう・・。夫々の屈託や鬱屈を抱える高校生男女達の”閉塞感溢れる日々”を乗り越えていく姿を描こうとした作品。】
ー冒頭のシーンで”え!”と思ったが、その後は、ブルーハーツの楽曲群に助けられながら、夫々の屈託や鬱屈を抱える高校生男女達の姿に、見入った作品。ー
だが、敢えて言えばエン(松本穂香)とコトコ(中田青渚)、ジュン(片山友希)、イオ(金子大地)、オカダ(甲斐翔真)、ナリヒラの人物の掘り下げが浅いのと、夫々の関係性が上手く描かれていないため、少し混乱した作品。
・何に屈託、鬱屈しているのかが、キチンと描かれているのは料理上手の父に”ある出来事”のため、怒りを持っているジュン位ではなかったか・・。
・ナリヒラの涙の意味も少し分かるか・・。
・群像劇にもなっていないし、短編小説2作の紡ぎ方が、粗かったのではないかと思う。
■印象的なのは、
・取り壊される予定の町の商業施設での豪雨の夜の彼らの演奏シーンと、その後の彼らの姿である。このシーンから少し作品としての魅力が増したと思う。
コメントする