護られなかった者たちへのレビュー・感想・評価
全344件中、261~280件目を表示
絵空事でもいいから護りたかった
護られなかったと感じていた側と
守ろうとしなかった側のどちらの側面
理解出来るからつらい。
守ろうとしなかった方は人間としてどうなんだ
って思うかもしれないが
組織の中にいて色んな圧力の中で
震災という相当異常なイレギュラーの中での
業務が異常なほど仕事量に異常だったはず。
だからといって人が死んでいいわけはない
そこから生まれる恨みが
また護られなかった者とか物をつくり出すわけだが
人間平等は絵空事
そんなことはわかっているけど
大切な人を護りたかった
それができなかったからいま護りたかった
誰よりも何よりも家族だった
魂が泣く 大袈裟でもなんでもなかった
予想通り+気持ちよく裏切られた
まずは役者陣が素晴らしい。
それぞれ、さすがの一言。
阿部寛、佐藤健、倍賞美津子はもちろんですが、やっぱり清原果耶が凄い。
良い映画に巡り会ってるのか、清原果耶が出ると良い映画になるのか。
あとカンちゃん役の子役もよかった。
ストーリーもとても引き込まれて、ある程度予想しながら観ていて、予想通りと裏切りととてもバランスが良かった。
伏線の回収も。
切ない。
善悪では割り切れない。
予想してたセリフがと違ったのが2回。どちらも涙。
無音部分ごとても良くて引き込まれる。
誰かのスマホのバイブが鳴り続けてたけど。
タイミング悪。
浜の朝日の、、、
と、2つ続けて震災関連の映画。切り口が全く逆で、映画は良いと思えた。
加賀恭一郎ではありません
3.11の当事者であれば、胸が締めつけられる内容かもしれませんが… 良作です。題材、展開が良く、配役も豪華。
いきなり出てくるご遺体の方から、隅々まで素晴らしい面々。チョイ役ですが、千原せいじさんはピッタリで笑。倍賞美津子さんはやはりスゴイ女優さん。阿部寛さんは、新参者と違う感じの、でも妥協を許さないキレ者で、年輪を重ねてもカッコいい刑事さん。佐藤健さん、今回も本気度抜群でした。そしてカンちゃん役…大人、幼少期、どちらもよかったです。
難を上げれば…いやネタバレになるのでヤメますが…★-1。
悲しいかな、人間は・・・
悲しいかな、人間は不完全極まりない生き物である。
当然、不完全な人間が作り上げた社会も不完全極まりないものである。
その中でも人間は時に誰かのために身を賭してでも役に立ちたい、助けたいと欲する素晴らしい生き物でもある。
本作のラストシーンで自然と涙するのも私達が人間だから。
贅沢な配役でした。
観ていると胸がエグられていく感じで、心做しか呼吸が早くなってたような。震災もそうですが、いろんなことが苦しい。でも、こんなに贅沢に配役されている映画他に無いのではと思う程、出演者全員ツワモノでした。こっち側の佐藤健は、「ひとよ」の時も感じましたが、演技というよりその男が実在しているし本当に憑依しきっている。阿部さんの発する言葉は、荒々しいけど泣ける。(最後がよく聞き取れなかったのが心残り)
そして、清原果耶さん、、震災を絡めた作品を2つ演じてますがベクトルは違えどそれぞれに込められた傷だったり、哀しみだったり痛いほど伝わって素晴らしかったです!最後のエピソードは、不意打ちでした。
地方勤務になった加賀恭一郎にしか見えない・・・
やっと緊急事態宣言明けてのレイトショー復活
007は、鑑賞者おおかったので、先にこちらを鑑賞
サタデーレイトショー『護られなかった者たちへ』
ダークサイドに落ちた感じの佐藤健の眼差しを予告で観て気になってた作品ですが・・・
阿部ちゃんに関しては、地方勤務になった新参者の加賀恭一郎って感じは、否めない^^;;;;;
過去に主演として演じた役柄と同じ職業の役のオフォー受けたらダメですね。
大好きな同年代の俳優さんだけに残念です。
月曜観た空白と同様に、暗く重い作品・・・
しかし殺される役者さんが、主演クラスで豪華です@@!!
現朝ドラヒロインの清原果耶ちゃんは、朝ドラ前に同じロケーションで辛い作品撮ってたと思うと凄い精神力だと思います。
表情と髪型で、女子高生と成人女性を今回も見事に演じ分けてました。
震災後の生活保護に関しての問題が軸になるわけですが・・・
保護を受ける側の問題を調査して、国が決めたマニュアルに沿って仕事をするだけで、恨まれる事もあるシビアな対応が発端して事件は起こる。
話は別ですが、飲食店のコロナ給付金で、店舗や地域により、かなりの利益が出る理不尽にもこれくらいのシビアな調査必要だと思います。
震災時に同じ場所にいた4人の繋がりが、終盤に一気に紐解かれますが、チョッと奇遇過ぎるかも!?
結末に関して・・・
ラストに明かされる犯行シーンなら痕跡や目撃情報がないわけないし・・・・
ネタバレになるので書けませんが、全てに無理があり過ぎる。
今の警察ならすぐ犯人特定出来るはずって思ってしまうほど残念な描写でした。
震災を題材とした作品は、やっぱり精神的に凹むので、注意して鑑賞下さい。
清原果耶、若干19歳、恐るべし
公開2日目と3日目、連続して「護られなかった者たちへ」を観ました。原作では行政(福祉行政)が悪として描かれていますが、本作では完全な悪ではなく、「自助・共助・公助」の名の下に行政と市民との板挟みで苦しみながら、「すべては救えない」と妥協し自分の立つ位置を定めようとせざるを得ない福祉行政の姿も描いていきます。震災は誰も抵抗できないけれども、貧困の問題は人災。これを本人の努力不足とする政府の立場は責任逃れとしか言いようがありません。ミステリーなのでネタバレは一切できませんが‥。
それにつけても主演の佐藤健と阿部寛、重要な役どころの清原果耶抜きにしては、この作品は成立しなかったんじゃないかなとつくづく思います。清原果耶、若干19歳、恐るべしです。表情が全く異なる序盤と最後、想像もつかないような表情。必見です。
社会派映画だが殺人は必要か?
主に生活保護の問題を取り扱い、それに起因した殺人事件をテーマとした映画。3.11は主人公たちが出会うきっかけに過ぎないので、あまり重きは置かれていない。あえて言ってしまうと別の形での出会いでも物語は描けるだろうと感じる。
殺人を犯してしまう犯人の気持ち・復讐心は理解できるのだが、果たしてこれで殺人までやるだろうか。どちらかというとやらんのじゃないかと思えてしまう点がもう一歩と感じる。おそらく犯人が一線を越えてしまう何かがあったはずで、その描写が弱いのだと思う。悪い映画ではないが、全体として暗く救いのない感じがマイナス印象。
護られないのは、不正な人がいるから‼️❓
ある意味、この映画の中の加害者も被害者も犠牲者です。
本当に悪いやつは、この映画の中の反社会の受給者やお笑いの次長課長のように生活保護を食い物にする奴ら。
そして、映画の中では、清原伽耶を含めてPSTDなのですが、最近ではこれを悪用する宮内庁の存在など、非道な悪魔が精神病を利用して現実を歪める事実があることです。
これらの事象は人の命に関わることです。
是非、この映画を観て、不正を許さないことで、犠牲者が増えないことを、望むのです。
正直前半少し眠くなったが、後半の畳み掛けてくる演出がすごくて、星4...
正直前半少し眠くなったが、後半の畳み掛けてくる演出がすごくて、星4です。犯人の描写をラストに持ってくるところとか、もう終わりかと思ったらここでも伏線回収と、ずっしりした作品で満足でした。とにかく清原果耶ちゃん、凄すぎてもう完敗です。
震災は怪物
中山七里の原作は、公開に先駆けて既読。日本の福祉の現状とそこに潜む影、そして、東日本大震災を背景に絡ませた社会派のヒューマン・ミステリーとして、原作以上に魂を揺さぶる内容となっていた。あの東日本大震災は、それまでの人々の暮らしを、社会を、心までも一転させた。きっと、被災にあった方々には、辛く、厳しい内容であったのかもしれない。
やや原作とは内容やキャストも変わってはいるが、監督が『64』の瀬々敬久、脚本は『永遠の0』の林民夫、そして音楽は桑田圭祐が担当し、これら日本映画を代表する製作陣を見ても、本作への入れ込み具合が覗われる。
震災の後の避難所で、すべてを失った主人公・利根と母子家庭で母親を亡くしたカンちゃん、そして独り暮らしの老女・ケイさんが出会う。そこから、かすかな希望の光を見つけ、絆が生れた三人。しかし、社会の風は、彼らに厳しい試練を与え、震災から9年後に事件は起こる。
真面目で、誰からも頼られ、事件性とは皆無のような思われた福祉保健士の男が殺された。しかも、身体を拘束され、飲まず食わずで放置された、餓死状態で!それだけでなく、その上司であった男も、同じ手口で遺体となって発見された。
この2つの事件と利根との関係性と真相を突き止める為に、刑事・笘篠が動き出す。しかし、笘篠もまた、震災で妻と子供を失くした被災者の一人であった。そして、見えた意外な真実とは…⁉弱者の味方であるはずの福祉制度について、実は、社会の秩序の矛盾と共に、悲哀が渦巻いている現実を知ることとなる。
途中からは、涙腺が緩みっぱなし。原作になかった、最後の最後のシーンまで、泣かせ、会場からもすすり泣く声が絶えず聞こえてきた。そして、エンディングに流れる『月夜の聖者達』。桑田さんの優しい歌声が、また涙を誘ってくる。佐藤健と阿部寛の2人の演技も安定感があり、自分としては、アカデミー賞の第一候補としてあげたい作品となった。
今だからこそ
コロナで生活が苦しくなっている人が大勢いる今だからこそ、映画を観る余裕のある人が観て、考えるべきテーマ。
自分が生活困っていないから、日本でも起きている貧困から目を反らしてはいけない。
私は母子家庭で育った。母は私が6歳の頃、病気で働けなくなり、高校卒業するまで12年、生活保護にお世話になった。今の私がいるのは、生活保護のおかげです。一生懸命、働いています。生活保護は今困っている事だけじゃなく、将来生活を立て直すためにあると思っています。
必要な人が声を上げられる日本になりますように。
久々に 揺さぶられた
切ない。
切なくて 切なくて 胸が苦しかった。
災害で人生が変わってしまった人々の悲しさ
生きていく現実の悲しさ、
こうせざるを得ない人の心の悲しさ
人々の思いを演じる
実力ある俳優陣の表現力に圧倒される。
作り手の伝えたいことが
ものすごいパワーと本気度で胸に迫って来る。
「観てよかった。」
と、心から思える作品は意外に少ない。
心に残る作品はもっと少ない。
この映画は、素晴らしい。
高卒でケースワーカー?
生活保護って微妙な題材だと思う。受給者を悪とはしづらいし、でも不正受給者がいることを無視もできない。不正受給者を見つける現場のケースワーカーを正義の味方扱いにするのにも違和感がある。もちろん受給者を増やさないために難癖つけて却下しようとするケースワーカーなんて言語道断だ。
本作は東日本大震災の避難所から始まる。そこから徐々に物語が紡ぎ出されて、最後に繋がっていく。原作がいいんだとは思うが、見事な脚本だった。犯人の行動は褒められるべきことではないが、その心情も痛いほどわかる。それに対する原作者の答えが死んでいい人なんていないってことなんだな。生活保護の問題を扱いつつ、その問題点に正面から向き合った、重厚な社会派ミステリーだった。
ところで福祉事務所のケースワーカーに高卒で着任する人っているのだろうか。基本大卒の人がいる職場だと思っているのだけれど。震災から9年、かんちゃんは何歳なんだ?高校生?のかんちゃんがケースワーカーになるのに大学を卒業できる時間はたっていない。
そんな時間の経過がやや引っかかった。
それにしても地味に豪華なキャストだった。しかも皆渋くて重厚な演技。いい映画だった。
これは泣けた! 自分の周りの皆さんも泣いているので自分も気にせず泣けて良かった(笑)
3.11で家族や家を失った人達の物語。
避難所で偶然知り合った独り暮らしの遠島(倍賞美津子さん)。放火で捕まり出所した利根(佐藤健さん)。大人になり福祉センターで働く円山(清原果耶さん)。
そして二件の殺人事件を捜査する刑事の笘篠(阿部寛さん)を軸にした壮絶なストーリー。
鑑賞目的は泣きの演技の上手い清原果耶さん。
中盤までは泣くシーンが無く残念だったけど後半にその演技が発動。
もう涙無くしては観られない(涙)
犯人探しの作品じゃないけど、なんとなく犯人が解ってしまう展開だけど心に突き刺さる。
後半、清原果耶さんと話す佐藤健さんの演技も凄かった。
チョビ髭でチンピラ風の見た目からは思いもよらないトークは圧巻。
伏線もたくさんあって、その中でも黄色いパーカーの伏線回収には号泣。
実際にあったかもと思うほどリアルなストーリーでメッセージ性のある作品で鑑賞して良かったです。
円山の幼少期時代のカンちゃん役の石井心咲さん。
可愛いんだけど最初は男の子だと思ってました( ゚∀゚)
倍賞美津子さんの圧倒的な存在感
佐藤健の演技も良かった。素行の悪い青年、その目つき、目のやり場、頭がちょこんと出た前屈みの姿勢。泥水の中に顔を突っ込まれて叫ぶ。いやあ、いい役者さんだなあと感じた。
そして、なんといっても倍賞美津子さんの圧倒的な存在感があった。演技というより、その人から伝わってくる人間性がこの登場人物になっているようなそんな存在感があった。
佐藤くんは役者としていいなあと感じたのに対し、賠償さんはその人だったような印象があった。その存在感が圧倒的だった。
「魂が震える」と映画のキャッチコピーにあったけれど、そんなあざとい感じの迫り方ではなかったような気がした。もう少し考えさせられる。難しい映画ではないのだけれど、消化するのは簡単な映画ではなかったような気がする。
それは、震災の映画と見るべきなのか、日本の抱える貧困の問題と見るべきなのか、家族の映画なのか。
ただ、そのどれかの映画と言ってしまうとちょっと薄っぺらな感じがした。
僕は被災地に行ったことがない。その当時も今も。だから、そこは感じる、想像するしかないのだけれど、震災が人の心にやっぱり黒い影を落としている。その難しさがやっぱりあるように感じた。
全344件中、261~280件目を表示