劇場公開日 2021年10月1日

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「倍賞美津子さんに尽きる」護られなかった者たちへ tackさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0倍賞美津子さんに尽きる

2021年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーは、大衆向けに作られ、メリハリを付けつつも、そこに社会問題をポンと振りかける、瀬々監督らしい映画構成だなと思った。相変わらず役者陣は豪華で一流なので、多少ストーリーがチープに感じられつつもやはり見てしまう。

なかでも倍賞美津子さんの役作りは素晴らしかった。おそらくは一番この映画の中で伝えたかった肝となる部分で、一気に見ている側を引き寄せる力がある演技だった。最後は悲しかった。

本作内のケースワーカーが語った「みんなに看取られながら亡くなるのはもはや無理なんです」みたいな台詞が痛烈だ。まあ、お前が言うなよってのはあるけど、実際自分もそうなるのか。年金で賄えるわけもない老後。70歳過ぎても働かなければやっていけない人が多くいるこの国。
どうしてこの国は見せかけは先進国なのに、こんなに将来が真っ暗なのか。
映画を見て少し暗くなった。

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じーたら