「ただのミステリーじゃない。深く刺さる!」護られなかった者たちへ ぴーちぱいさんの映画レビュー(感想・評価)
ただのミステリーじゃない。深く刺さる!
事件の起きた背景が、東日本大震災やその後の生活保護受給をめぐる公共サービスにあるので、動機が深い。
震災後の傷つき疲弊しきった人々が、生活保護を提供する側と受ける側に立つ。そこに意図的な悪意はないのかもしれない。
でも、生活保護という公共システム自体の問題点もからみ、憎しみが生まれ、事件が起こる。
佐藤健、阿部寛、清原果耶、の渾身の演技は本当に素晴らしかった。
脇の俳優も、出番が少ないにもかかわらず演技派揃いで、映画全体に重厚感があった。
ラストの、利根青年の出自と水、刑事の息子と幹ちゃんを護りたかった理由が全部結びついたとき、涙腺崩壊!
映画館内、すすり泣き多数でした。
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