「シロさんが柔らかくなってる…!」劇場版 きのう何食べた? さかなさんの映画レビュー(感想・評価)
シロさんが柔らかくなってる…!
映画上映するんだ!と知ってからドラマ版を見て、数日も経たない中での鑑賞。
私は食事シーンではなくて、人間関係に重きを置いて観させて頂きました。(もちろんご飯もとっても美味しそうでした!)
ドラマでは外でくっつく事や他人に関係を話されることなど、道行く知らない人に対してもゲイである事はバレたくないと人目を気にして行動していたシロさん。
それが映画版では旅行にレストランに、最後のお花見まで…!外でも堂々と賢二と肩を並べる所を見て、世間体への気持ちよりも、賢二に対する愛が勝ったんだ!と感動しました。ここら辺は私の語彙では上手く言い表せないことがむず痒いですが、賢二がとっても優しい心、柔らかい言葉、態度で接して来たからなのかな…と思ったり。
誕生日祝いのレストラン帰りで、シロさんが賢二にかけていた言葉には思わず泣いてしまいました。
家族の同性愛への向き合い方も家庭によって全然違う部分は、とっても現実味があった気がします。
理解してはいるものの、どうしても拒否してしまう。シロさんのお母さんの気持ちもよく分かります。
それでも息子に対して理解を深め、最後の言葉をかけてあげられるお母さん、とっても素敵だな、と思いました。
泣けるパートだけではなくクスリと笑ってしまう場面も多々あって、感情がジェットコースター並に揺さぶられていました。そういう意味では疲れてしまう映画なのかなぁ…とは思いましたが、飽きさせない展開で私は好きです!
特に小日向さんとジルベールに慣れてきたシロさんと賢二のやりとり、とっても面白くて好きなんですよね。
元々同性愛を題材にした作品が好きな私ですが、そうでない人の心にも響く素敵な作品だと思います。
ぜひドラマから見て頂きたいです!