劇場公開日 2020年12月11日

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「ジェンダーの視点で芸能に一石を投じた作品」レディ・トゥ・レディ ピンクマティーニさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジェンダーの視点で芸能に一石を投じた作品

2022年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

期待以上か期待外れになるか読めず、劇場に足を運ばずじまいだったこの映画をようやく配信で鑑賞。
ダンスは男女のペアで踊るもの、そしてリードするのは男性、という固定概念に一石を投じるテーマで、芸能界で横行するセクハラやパワハラも取り上げている、なかなかジェンダー・センシティブな映画。今となってはこの映画に木下ほうかさんが出演しているというのも皮肉なものですね・・・。

私も以前ペアダンスをやっていて、リーダーとフォロアー両方できる女性は当時もごくごく少数だった。ただ、ふだんフォロー役をしている女性がリードすると、リードされる女性の気持ちや感覚をよく知っているので、リードがやさしく分かりやすく配慮があって、一緒に踊っていて気持ちがよかったことを覚えている。

テーマ設定は面白いし、主演俳優2人もよかったけれど、過剰な演出や脚本のせいか、あと一歩という印象なのが残念。
それでも、一昔前なら疑問にも思われない、どうして女性がリードしてはだめ? 女性同士でペアを組んではだめ? という今の時代のムードに合った、チャレンジングな一作だったと思う。
将来、うまくリメイクされたらもっと面白いのでは、という期待を込めて星3つ。

ピンクマティーニ