「あなたの子供だからおろしたの」滑走路 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたの子供だからおろしたの
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映画「滑走路」(大庭功睦監督)から。
いろいろな場面で、生きづらい世の中、ってフレーズが
使われているけれど、それを変えようと行動しない限り、
誰かが変えてくれるのをまっているだけでは、だめなんだ。
そんなことを思いながら、観終わった。
イジメだったり、差別だったり、パワハラだったり、
本当にこんな世界があるの?と思う反面、もしかしたら、
もっとすごい世界が存在しているのかもしれない、とも思う。
衝撃的な台詞は、切り絵作家・翠(みどり)を演じた
「水川あさみ」さんの口から飛び出した。
そのシーンの前にこんな夫婦の会話がある。
「私ね、妊娠したみたい」と夫に告白した妻。
「翠はどうしたい?。俺はどっちでもいいから」と夫。
そして、悩んで悩んだ挙句、産婦人科へ。
病院から帰ってきて、夫にボソッと告げる。
「私、赤ちゃんおろしたの」
「そうか、残念だけど仕方ないよ。こんな世の中だし」
「あなたの子供だから。あなたの子供だからおろしたの」
この台詞を夫は、どんな気持ちで聴いたのだろうか。
「滑走路」というタイトル、物語とうまく繋がらなかった。
時折、発生する地震のような揺れも・・。(汗)
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