かくも長き道のりのレビュー・感想・評価
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男の美学
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何故かモノクロームの都会から田舎のバス停にシーンチェンジ、無機的で冷たい都会とほのぼのとした田舎の対比という導入部、のどかな自然の音だけで心地よいのにガーシュインのEmbraceable Youが流れる、名曲だが田園風景にはそぐわないでしょう。
どうも新人女優らしい、仕事に悩んで故郷に帰省のパターンかと思ったら25歳も年上の恋人に会いに来たというから面食らった。
映画の中では生々しい男女関係ではなく孤独な少女と見守ってくれた優しいおじさんと言ったイメージ、良識ある大人なら未来の拓けかかっている少女のお荷物にならないよう身を引く男の美学というのも共感できる。
紀州のドンファンなどもっての外だが世の中には相思相愛の年の差カップルがいない訳では無いからハッピーエンドでも良いのに既定路線。まあ、悲恋の経験の方が女優のこやしになるかも知れませんね。
一風変わったラブロマンス映画、群馬県・中之条町とタイアップしたご当地映画でもありますから豊かな自然やお祭り風景などふんだんに盛り込んでいます。
ただ、予算の都合なのかスタッフ、俳優陣は今一つ素人っぽく思えるし、BGMのつけ方も垢抜けない。まあ、この辺は監督との感性の違いなのでごめんなさいですね。演出、キャスト次第では群馬のラ・ラ・ランド風にも作れたろうにとちょっと残念に思えます。
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