「親族の集まりほどくだらない人間関係ってないと思う」クリシャ せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)
親族の集まりほどくだらない人間関係ってないと思う
過去に何か問題があり、親族から疎まれているクリシャが久しぶりに家族に会いに来るが、なかなか上手くとけ込めないためどんどん不安定になっていく話。
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『Waves』の時もそうだったけどこの監督、家の中のゴタゴタ感を観客もその場にいるように見せるのが本当にうまい。誰が誰か全く説明はされないけど、何となくクリシャがヤバい人っぽいこと、明らかにクリシャに気を使う親族たち、家の中に漂う家父長制の匂い、などなど、他人の家を覗き見てる感じが面白かった。
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監督の実の家族たちが出てるらしいのでそこら辺のリアル感は納得。
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私は親族の集まりなんて、女同士の場以上にマウントの取り合いの場だと思っているので、親族が沢山いる中で息子とちゃんと話そうって言うのは難しいと思うわ。たまの法事でしか合わない、少しだけ血が繋がってるけどお互いのことなんて全く興味なくて、でも表面だけ気を使う親族の集まりって誰得なんだろう。しかもそんな人達が故人を偲んでご飯を食べる法事って何?とか思ったり。
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画面の比率が変わるのについてはもう真新しさはないけど、最後狭まって終わった今作から『Waves』はちゃんと回復に向かうようにしたんだなと。
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