「ブタの名は。」ザ・ハント なつさんの映画レビュー(感想・評価)
ブタの名は。
「ザ・ハント」
いかにも人間などが狩り狩られそうなタイトルではありませんか。
きっとこれは暇を持て余した神々の遊び。いや、富裕層の遊び。これ鉄板。
目覚める1人の金髪美女。口には鍵付きの猿轡。
ここはどこ?なぜ?
すると同じ状態の人々がゾロゾロと赤い箱に集まる。
中から出てきたのは服をきた子豚。その子は茂みの中へ。
そして鍵と大量の武器…
手に取る人々。
金髪美女も不安そうな顔で銃を取る。
いよいよ狩りの始まりだ!
そうか!彼女が戦うのか!開眼するのか!無双するのか!
膨らむ期待。
その瞬間、頭がボンっ!!
あれ?
ではこの男が主人公?!
すると地雷でドゴンっ!!
しかし、逃げる途中で皆ここがどこで何が行われているのかを分かっているようだ。
セオリー通りなら一体何が起こってんだ?わからん!ってなるよね。
いやいや、しかし主人公誰だよ…
いつ出てくるんだよ。
そしてついに現れる、唇をキュッと結びぶすくれた顔をした女性。
君が主役じゃなかったらスマホをぶち壊すところだったよ…
あ、この人最初に一匹狼的な動きしてたじゃん。
もう、目つき、顔つき、鋭さ、落ち着き、思慮深さ全てがダンチ。
無双しっぱなしで彼女が出てきてからは話が早い。
途中からただの富裕層による遊びではなく、人種差別、人々の思考、SNS問題にまで発展していたことがわかる。
えぇ〜
しかし、その辺の問題もガチではなく結構ゆるっゆるなんであまり深く考える必要もない。
ただの間違いで起こったゲーム、間違いで人選してしまったイレギュラーな存在。
最後の女同士のガチバトルは面白い。
面白いというか、ギャグが散りばめられていてこれはどちらかといえばコメディだなと思ってしまう。
グロ耐性があまりない人はまず手に取らないタイトルであろうし、グロは前半に少しあるだけなんで耐性のある方にとってはそんなそんなでもないと思う。
全体的にザルさなどツッコミ所はたくさんあるものの、最後のギャグバトルだけでも見応えがあるので好きな人は刺さるかも。
深く考えたら負けなやつ。
しかし、「パージ」みたいな富裕層と貧民の違いによるゲームを期待してたらちょっと違うなってなる。
私はなった。