劇場公開日 2020年6月6日

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「〝アドルフ〟の破壊力」お名前はアドルフ? グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5〝アドルフ〟の破壊力

2020年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人を傷つけたくないし、自分も傷つきたくない。
だから、関わりを避けるし、関わることがあったとしても、ほどよい距離感を保つ。

『青くて痛くて脆い』でそんな生き方、考え方を見た直後だったので、見てはいけないような、ものすごい場面を見せつけられた感じです。

そこまで本音をぶつけ合っちゃって大丈夫⁉️

元はフランスの舞台劇ということなので、〝アドルフ〟というのは、ドイツだけでなく、ヨーロッパの人にとっては、今だに、起爆剤というより、爆弾そのものみたいに破壊力がある忌まわしさなのですね。
アドルフを肯定的に捉えている人、というレッテルが貼られた瞬間から、そもそもお前はな……みたいに人格を疑われかねないほどに。
アドルフをキッカケに、遠慮のない否定や口撃の応酬に。

見かけはどれほど立派な大人であろうと、表向きの立ち居振る舞いとは全く別問題の卑しさや弱さや後悔を抱えていて、時には、吐き出す機会がないと生きていくのはしんどい。

子どもを授かってからのしんどさは(それと同じくらいの喜びがあったとしても)、体力的にも、キャリアの面でも女性の方が大きいわけです。

いつものことながら、〝仕事〟を言い訳に、色々と逃げてばかりの我が身を反省することになりました。

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グレシャムの法則