「家族も個々の集まり…」お名前はアドルフ? shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)
家族も個々の集まり…
生まれて来る子に、悪名高きアドルフを
つけるかつけないかで始まる、
一夜のある家族のストーリー。
観ている間、まるで舞台みたいと
思っていたら、やはり本国では
舞台作品だったのですね。
なるほど、全編ほぼ5人の会話のみで
ストーリーは進みます。
手料理とワインを囲み、楽しい家族の
集いに、いつものようになるはずが、
アドルフという名前をつけるかつけないか
から、不穏な雰囲気に…
家族の秘密や溜まっていた思いが
爆発炸裂!していきます。
ドイツ映画を数多くは観ていないのですが、
いつも感じるのは、毎日生活して行く中で、
悲喜交々な出来事や思いがあるけれど、
それが人生。それが毎日。
生きて行くってこういう事ね、って
肩をポンと叩かれる思いがします。
遠い所の話ではなく、とても身近な題材を
さり気なく描写するのが上手いなと思います。
少し日本人の気質と似ている感も。
旦那さんへの不満は万国共通なんだわと
思わずクスッとさせてくれたり、
家族、兄弟であっても、正直に
全てを話せる訳ではないこと、
それでも朝が来たら、いつもの様に
過ごして行く積み重ねが、家族かも
しれないなと、それでいいんだ、と
帰り道1人ニコッとできた作品でした。
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