「【面白き速射砲の様な会話劇。隠し事はほどほどに・・】」お名前はアドルフ? NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【面白き速射砲の様な会話劇。隠し事はほどほどに・・】
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-以前、子供の名前を"悪魔"と役所に届けて、社会問題になった事があったな、と思いながら劇場へ・・。-
・大学教授のシュテファンと国語教師のエリザベト夫婦宅に招かれた幼なじみのレネと、エリザベトの弟トーマス。(後から、奧さんも合流)
トーマスが、自らの生まれて来る子供の名前の”案”を彼らに推測させる所から物語は始まる。
■面白き所
・トーマスの子供の名前を当てようと、皆が必死に考えるシーン。"歴史上の人物だ・・" というトーマスの言葉をきっかけに”様々な歴史上の人物が並べられる・・。そして、トーマスが考える名前の案を知った時の皆の反応・・。
ーそりゃ、そうだろうなあ・・。それにしても、それまで知的な雰囲気だったのが、一変するところも面白い。-
・それを皮切りに話は脱線して行き、各人の”秘密”が次々に明らかになっていく過程。
・そして、レネのまさかの告白。微妙にずれた会話の応酬。
・登場人物のキャラクターの関係性が、しっかり描かれているため、彼らのお互いを口撃する際の可笑しみが増している所。
<”人は争い、仲直りする。それが普通・・。”
面白き速射砲の様な、"会話の応酬劇"である。
それにしても、エリザベトの積年の鬱屈(特に夫)を爆発させるシーンは凄かったなあ。奥さんを怒らせると怖いです・・。>
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