「だんだんはまってくる」映画 文豪ストレイドッグス BEAST Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
だんだんはまってくる
役者さんのプロモーションビデオをつなぎあわせたような構成なの。
ストーリーを追ってるけど、それよりキザなシーンを重視してる感じ。
そこが最初違和感あるんだけど、だんだんはまってきて面白かったよ。
冒頭で芥川の仲間がやられちゃうんだよね。
殺されちゃったのかな。何故か芥川と妹だけ生き残ってたけど、同じようにやられてたよね。
それで芥川が自分の中に潜む凶暴性を抑えられなくて『羅生門』で敵をやっつけるんだけど、これ、仲間が殺される前に羅生門発動すればいいよね。
そして四年半の時が流れ、芥川は武装探偵社に入って、ポートマフィアのところにいる妹を救いにいくと。芥川-中島敦、織田作-太宰で対立があって、どうも太宰に色々と深い考えがあるみたい。
「泉鏡花ここではやっぱり女だ!」「『金色夜叉の弱点は把握していました』ってそりゃそうだろ。作者の設定に無茶があんだよ」と思って観てると最後に「ここは織田作が生き残って小説を書いている唯一の世界」と可能性世界(パラレルワールドみたいなもんだね)の種明かしがあって終わり。
芥川が妹を救い出そうとするときに「こんなやり方じゃ駄目。兄さんはいつもそう」っていう話になって「兄さんの行動がベストだったと私を納得させて。あそこで体勢を立て直して復讐計画を練れば良かったのに」と詰め寄られるんだけど、ベストなのは仲間が殺される前に羅生門発動だと思うんだけどそこはスルーか。
エンドロールの後で続編匂わせで終わり。これは続編あるだろうな。
2.5次元の映画としては《刀剣乱舞》が2.5次元という括りを外して観ても面白かったんだけど、これはそこまでいってない。でも坂本浩一監督だからアクション見事だし、ちょっとキザなシーンはクセになるから、続編観に行こ。