「【”香港は俺たちのものだ!” 1960年~1974年の香港統治体制の変遷を背景に、香港警察トップと麻薬王に手段を選ばず上り詰めた二人の男の友情を描いた香港ノワールムービー。】」追龍 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”香港は俺たちのものだ!” 1960年~1974年の香港統治体制の変遷を背景に、香港警察トップと麻薬王に手段を選ばず上り詰めた二人の男の友情を描いた香港ノワールムービー。】
ー1960年、香港警察の探長の座にいたロック(アンディ・ラウ)と中国からの不法移民ホウ(ドニー・イェン)は、当時香港を統治していた英国の警司ハンターの悪辣な暴動鎮静の際に出会い、その後二人は”深い関係”を築いていく・・。-
■Caution 下記、一部内容に触れています。
・1960年台の英国人による統治組織は、汚職と人種偏見に塗れており、結果として多くの香港映画では英国人は徹底的な悪役として描かれる。本作でも然り。
・ロックとホウが警察とマフィアという大きく隔たった立場を超えた友情を保ちながら、手段を選ばずのし上がっていく姿と、”九龍城砦”内での激しい銃撃戦、アクションに一気に気分は盛り上がる。
ー”九龍城砦”のセットが凄いなあ。カメラワークも良いなあ。香港映画のアクションと言えば、”張り巡らされた電線”を使わないとね。
香港アクション映画、復活だなあ・・。と、一人喜ぶ。-
・ファムファタール、ローズの存在感と彼女の過去が分かるシーンとあの銃撃シーン。
ー矢張り、グッと来てしまうよ・・。ー
・他の役のキャラクターもしっかりと立っていて、関係性が連関し、破綻なくラストに流れ込んでいくストーリー展開も見事である。
・そして、随所で流れるR&Bもとても良いのである。センスが良い。
・1974年、英国が香港警察の刷新を図るために”廉政公署”が設立されたため、海外逃亡を画策するロック、あくまで弟を廃人にされたハンターへの復讐を果たそうとするラウを逮捕しようとする廉政公署の署員達の前に立ち塞がった男とは・・。
”12時までは俺がトップだ!”と毅然と言い放ち、友を守るロックの姿・・。
ーもう、格好良すぎます・・、アンディ・ラウ・・。ー
<カナダに逃亡した老いたロックから、電話で囁かれる”こっちに来いよ・・”という誘いをやんわりと断り、香港の遠景を静かに見つめるホウの姿も、沁みるモノがある。
素晴らしいラストシーンである。
”一国二制度”が中国の強硬姿勢により崩壊していく中、香港映画界は大丈夫なのだろうかとも、ふと思ってしまった作品でもある。
”香港映画界の熱き炎は消えない” と信じたい。>
NOBUさん、とんでもないことでございます。本でも映画でも、人から薦められてそのようにと思ってもなかなかできないと自分を振り返っても思います。見てくださって素直に嬉しいです!
NOBUさん、悪魔の囁き~!名古屋ですよね。新宿の武蔵野館は終わってしまい、でかい立体ポスターもサイン入りポスターも消えてしまいました…。私の夏を返して!状態です。名古屋…。
NOBUさん、皆さんのレビューを色々拝見してて、おやっ?気が付いてしまったんですが、どうも同じ地域のようですね!
私はアンディ・ラウが好きなので、この映画観たいけど、やりませんよね😭名古屋まで行ったんですね!流石っ👏👏👏
インファナルアフェアはオススメです❣️是非観て欲しいです。
NOBUさん、こんにちは!そんな!私はここで、皆さんのレビューを読んでとても勉強になってます。映画は楽しめばいいと思いますが、何がしかの知識はあって悪くないことも学習しました。という私は、マトリックスも知らず、ウィル・スミスって誰?ゴッドファーザーも数年前に「発見」し、やっとタランティーノに慣れてきたという状態です。だから全てが新鮮です!(あんたは何歳?と突っ込まれそうですが、長生きも悪くないな…です)。NOBUさんのレビューは、最初のリード文で全体が要約され、本文では細部への目配り素晴らしく、主観を抑えつつも楽しい内容で、とても好きです!これからも楽しみにしてます!
NOBUさん、コメントありがとうございます。レビュー素敵です!もう私はこの映画にアンディに出会ってしまい、インファナル・アフェア三部作に挑戦し、倒れました。自分の頭が無限地獄状態でした。2を見たらわかってきたので、また1を見て3に行きました。1は映画としてすっごーいと思いました。が、3の妄想系にアンディが!という驚きと感激で胸一杯です。私、アンディ・ラウって知らなかったんですよ。家の男どもに非常に驚かれました。これから挽回します!