「全く、悪人に見えない!!」追龍 Mt.ブルーさんの映画レビュー(感想・評価)
全く、悪人に見えない!!
60年代を舞台とした香港ノワールで、実在の人物をモデルにした物語。
これまでにもあらゆる形で描かれているですが、面白かったです。
カンフーしないドニー・イェンって事は、知ってましたが、気にならなかったですね。(ケンカあるし、ドンパチやるし。)
只、観賞後の印象は、ドニーもアンディもまるで悪人に見えない!
ドニー・イェンは、髭・グラサンと強面キャラを作っていますし、ポスター見ても悪人面なのに全編通して仲間想い・家族想いが全面に出過ぎてる。
アンディ・ラウは、単なる野心溢れる実業家くらいにしか見えない。
やってる事は、麻薬密売の犯罪なのに、それが事業起こす程度の感覚。それが当たり前過ぎるくらい当時はカオスだったのか!
香港の九龍と云えば映画やゲームのネタの定番ってくらいカオスの代名詞でしたが、今、どうなの?
(カンフー映画好きなのに香港とか旅行にすら行ったこと無いので。)
敵?側が絵に描いたようなクズ悪人っぷりなので、ドニー側に酷い事してる感が無く、遣り返してますが、それが逆に壮快ですらある。
こういう作品は、主人公側も観客が不快に思う程度の、それなりの極悪ぶりを演出しないと、その存在を認めてしまうことになります。
敢えて言いますがこの系統の作品は、簡単に言えば悪人同士の潰しあいですから、生い立ち等に同情することはあっても許してはいけない事で、どんな悲惨な結末でも観客には「自業自得だよね。」って思わせないといけないと持論を述べます。(笑)
過ぎた野心は身を滅ぼす!
個人の感想なので反論は受けません!(笑)
後、これも個人的な感想ですが、互いの友情という部分が、なんと言うかアンディ・ラウの方が強く感じ、ドニー・イェンの方は、恩を返す為に助けるシーンは在れど、以降は、ビジネスパートナー的な付き合いにしか感じず、友情演出弱いかなと?
まあ、何だかんだ言っても良い作品でした。
最後に、他のレビューでも書きましたがアンディ側にいる太った警官役の人(ケント・チャン)この人、善悪問わず警官役でしか見ないんですけど(笑)