青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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痛くて痛くて痛い
【良い点】
若い俳優の方が多いですが、若者特有の未熟で傷つきやすい感性を、繊細に演じられていました。それに演技も自然で「こういう大学生いるよな〜」と見ていてニヤニヤしてしまいました。
楓は終始、根暗で気持ち悪くて仕方ないですが、ずっと昔、人との距離の取り方が分からなくて、独りよがりな感情を相手に押しつけて、些細な事ですぐに傷ついてしまう、そんな痛い自分がいたな、と思い出して面映い気持ちになりました。秋好も大概痛い奴ですが、楓と違って大学の3年間で多くの人と関わる事で成長していて、杉咲花さんの演技はもちろんメイクや映像でもそういう描写が細かくされているなと思いました。
【悪かった点】
原作を読んでいないので、なんとも言えないのですが、映画の予告で「この嘘は見抜けるか」的な事を言っていたので、どちらかというとサスペンス寄りなのかと思っていたために、ジャンルの違う映画だなと途中で気付きました。サスペンスを期待すると途中で自分の頭の中で軌道修正しないといけません。予告はもうちょっと変えた方が良いのでは?と思いました……。
またネットに情報を晒す→楓が情報を晒してしまった事に後悔するという場面がありますが、テンがやってしまった個人情報漏洩は立派にダメな事です。なのでそこはもうちょっと楓が罪悪感を感じやすいやらかしが良かったなと思いました。
総合的にやっぱり役者の皆さん演技が素晴らしいので、観て良かったです。
あ あれ う うん これは、、 なんか良いやん!
『事故物件』えらい人気やな。
違うの観ようっと…
期待してなかったけど
良かった。
ありそうでない話やと思うけどね。
最後は。。
せやな そゆ終わり方やな。。
スマホの使い道には驚いた😲
好みドストライク映画
タイトル通り、青くて痛い青春モノが大好物である私にとって、この映画は本当に垂涎ものでした。
原作を読んだのがかなり前なので内容はうろ覚えでしたが、最後の一文がすごく心に残ったことだけは覚えていて、今回映画で思い出せました。「ちゃんと傷つけ」、今まで読んだ本の中でいちばん心に残る一文です。
映画そのものに関して。演者がすごいなと惚れ惚れしました。主演の吉沢亮は、あの顔面で見事に気持ち悪い陰キャを演じきってた。すばらしい。憎悪に狂った目もよかった。杉咲花も、ちょっとうざい感じのピュアな少女、ぴったり。
他の方のレビューにもありますが、秋好と楓、どちらの人生を送ってきたかでこの映画への評価は変わると思います。それがこの映画の魅力でもある。
ザクザクザクザク心に突き刺さるえっぐい言葉の数々で見ている方も辛く、楓の揺れ動く心情の青さや痛さにニタニタしてしまいました…(こういう変態です)
原作が同じ住野よるのキミスイとは異なり、青春のリアリティをどこまでも追求したこの映画。吉沢亮のすごさを痛感した点も含め、大満足です。
「キミスイ」大学生バッドエンドルート?
きもちわる。
杉咲花ちゃんのこの台詞が主人公2人を表してる。
(吉沢亮くん、演技の上でとはいえこの台詞、胸に刺さった言うてたね)
肝心の「死んだ友達」ネタは若干見え見えで、これでミステリ感押し出されても…。プロモーションの売り文句を間違えているのでは。
「コミュ障」「中二病」といえば簡単だけれど。よくあるすれ違いが痛いエピソードを生み出すこと、様々な若者の造形もよく描かれている。柄本佑さんが最後に言った言葉は、理解はしてなくても、生活の中で何となくつかみ取っていくもの。それが分からなかったのは田端くんだけでなく秋吉さんも。まさしく純粋過ぎた2人。だから「きもちわる」いんだろうなぁ。
しかしながら、一部でリアリティの無さや違和感があり、個人的には低評価。何より、秋吉サンは裏情報晒すことは非難するくせに、サークルの変容やひと様の個人情報流すことに対してどう思ってるのだろう…。これが描かれていないので、観てる側からは、田端くんの歪みがボンヤリしてしまうのだ。
(細かいこと言うと…
個人情報を大量に流しておいてサークル解散だけで責任を取って、そのことにはあんまり触れない謝らない。「金銭のやり取りはない」ことの不自然さ。大事件起こしているのに講堂貸したり罰則設けない大学側の寛容さ。)
SNSで炎上というエピソードを挟みたかっただけなのではないだろうか。手段のために目的を選ばない感がどうにも否めない。
そんな中、主役2人の台詞、表情、仕草には魅了させられた。脇を固める他の若手キャストもさすが。岡山天音くんのいいひと感、100の顔持つ(役の幅も)松本穂香ちゃん、清水尋也くんの腹立つ爽やかチャラ男、森七菜ちゃんのホットな演技と歌唱。いずれも助演俳優賞。
そんな中、後輩役のモデルさんの演技は唯一残念。まだキャリアが浅いから、他キャストが達者だからとはいえ、この先は厳しいのでは…。
青すぎて痛すぎて脆すぎる
これに尽きる、以上!って感じ。
そもそも大学のサークルなんてものは、「モアイ」みたいなのが大半で、、そうやって楽しむもの。
問題となったメアドの企業への提供も、就活サークルなら、むしろそういうものでしょ(要事前申告だけど)。
吉沢亮がイケメンすぎて痛さに説得力なし。実際は、あーならない、女子が寄ってきちゃう。。ただ、吉沢亮だから鑑賞にいくのも事実で、実写化が難しいネタ。濱田岳みたいな役者じゃないと、なかなかねー。
それでも、個人的に青春モノ好きだから、★3
青くて痛くて脆い
ここまで心の中の汚いところを曝け出してくる作品ははじめて観ました。中盤から心えぐられるシーンが続きますが、最後は主人公がしっかり自分と向き合い、希望を感じるラストになっているので、描かれていない未来の成長を応援したくなりました。
吉沢亮さんと杉咲花さんの演技には震えました。この作品の配役には納得と賞賛です。
傷つく事を恐れるイタさ
うっわ。もう、タイトル通りのストリーに目眩すら感じるラス前。作者の魂胆が怖くなるくらいに「青臭くて痛い田端君」。ほんじゃ「脆い」ってどうなるん?
秋好の復讐。面白そうじゃないか!と、気分は盛り上がるも長続きせず。なんかショボくなります。青いとか痛いと言うより、ただショボイ。えー、この流れは辛いぞー、地味だけど実力派若手を揃えて、この話は無いぞー。と。ガッカリしながら眺めてたらですよ。秋好への復讐だったもんね、コレが。
え。生きとるやん、歩いとるやん、手、振っとるやん!どう言う事?単なる嫉妬心?何なん?
それは痛いぞ。痛すぎるぞ。
田端が秋好を「死んだ」事にした経緯も明らかになり、ネット炎上でモアイ潰しにも成功し。で、そこからが本番だった。
僕は、自分自身が傷付かない方法を知っている。誰も傷付けず、誰も否定しない。誰とも関わりを持たなければ、誰かを傷つける事もなく、否定する必要も無く、自分も傷付かない。
その考え方が「青くて痛い」。
そうやって作った閉じ籠るための殻は「脆い」から、簡単に壊れてしまったわけで。
なりたい自分になる為に、傷つける事も厭わず、傷付く覚悟も出来るラスト。まだ夢を諦めていない秋好を追いかける田端君が、なりたい自分になれます様に。
これは脚本勝ちですね。
良かった。とっても!
(ちょっとだけ追記)
秋好に追いついた後、二人はどうなるんだろ、って気になるのはしょうがないけれど。どうあれ、二人がなりたい自分になれれば良いよね、って思いながら、フライヤーを眺めてて気づいた。
最後、秋好は、どんな色の服を着てましたっけ?フライヤー(ポスター)が、追いついた後の2人の様子そのもの、って事はないですか?
※ラスト、秋好は赤いスカートだったらしく、この推測はハズレでした!
でも、田端と秋好らしく、辿々しく秘密結社を再結成してくれるものと期待します。
これじゃあ、またも、原作者が嫉妬するに違いない
『君の膵臓が食べたい』の時と同じことを感じました。
私は原作小説のある日本映画の場合、なるべく『読んでから観る』ことにしています。
理由は大きくふたつ。
ひとつは、母国語で表現される小説や映画が、色々なジャンルでこれだけひっきりなしに味わえることををとてもありがたく感じているからです。
アジアの超監視社会の大国や独裁国家、その他、いつもどこかしらで継続中の戦争や内戦、テロなどに怯えている中東やアフリカなどの地域では、おそらく母国語で自由に創作された文学作品や映画などを味わう機会は相当に限られたものだと思います。
母国語でないケース、例えばアメリカのコメディ映画などを映画館で観てる時、字幕で観てる日本人には理解できない場面で、アメリカ人と思われる数人の観客が大爆笑❗️
なんて経験ありませんか?
これこそがふたつ目の理由です。
母国語とその国の伝統文化や最新のトレンドなどからのニュアンスについては、翻訳家の方がいくら努力しても観客に伝えきれない部分があるのは仕方ありません。だから、アメリカ映画などでは、町山智浩さんの発する情報などを後追いしながら理解を深めたり、なるほどそういうことか!と後から合点がいくこともよくあります。
現代の日本文化において特徴的な、空気を読む、とか忖度などは、外国の方には肌感覚での理解がかなり困難なはずです。
モリカケ問題の報道の時に、『フィナンシャル・タイムズ』の記者は、〝忖度〟を「与えられていない命令を先取りし、穏便に従うことを示す」と定義したそうです。日本語を母国語としている我々としては、苦笑まじりに「うーん、命令ではないんだけどな」と反応するしかないですよね😅
今回の映画で言えば、例えば「意識高い系のサークル」という感覚は、言葉としては外国語にも直訳できるのかもしれませんが、日本社会の独特の就活文化とか同調圧力とかKYを背景としたあれこれは、なかなか外国の方には理解できないと思います。
そういう微妙だけど確固として存在する様々な日本的な情景を文章で描いた原作小説。それに対して、映像や音響、音楽という武器を使った映画作品がどう描くのか。
そういうことを比較するのも、とても大きな楽しみのひとつです。
なんだか偉そうに、能書きを垂れてしまいました。
すみません。
原作をどう料理したか、という視点で見たら満点以上。個人的には、5割増し。
きっと原作者本人が一番嫉妬してるんじゃなかろうか、というくらいの出来だと思います。
原作には存在しない西山瑞希と児童養護施設(児童福祉法上の正式なものかどうかは分かりません)の子供達が楓の奥底にあるコアな優しさに深みを与えてくれたことで、ずいぶん痛みが和らぎました。また、秋吉の変節についても原作で受ける印象よりも、不自然さが削られてリアリティが増していたと思います。
松本穂香さん演じるポンちゃんの鋭い賢さも原作を超えていて、異彩を放っていました。
総じて、原作にはない設定や細かな改変がすべてプラスに働いていたと思います。
話を戻しますが、この映画、どんなに翻訳が達者な方が、外国語の字幕をつけても、独特の疎外感や鼻持ちならなさや痛さは、外国の方にはなかなかご理解いただけないだろうなと思います。
痛くて痛くて痛い
予備知識もないままタイトル通りの儚い青春映画かと思っていったらタイトルに嘘つかれたー!
吉沢亮がめっちゃ拗らせてた。
でもその気持ちわかる、モアイ辞める辞める詐欺とかして秋好の頭の中を自分でいっぱいにして欲しかったんだよな…なのにあいつは完全スルー…そりゃ拗らせるわ!
誰がヒーローを無き者にしたのか…
これCMの作り方が絶妙です。
原作では後半までヒロとして引っ張る秋好の存在が映画ではあっさり登場させてるのがちょっとがっかり。
読んでいても本当に秋好は死んだものと思っていたから。
楓と秋好の反する痛さは結構描かれているだけに残念でした。
人それぞれなんだろうけど「ポンちゃん」のイメージ丸くてちっちゃい⁈って松本穂香だと違うなぁ…って。
ラス前に幸せ妄想シーン有るんだけど居るか?
落としっぱなしでいいじゃない。
すっ転んで血だらけ?になるのもちょっとね。
自転車でスピード出てるんなら擦過するだろうけど…
脇坂さんの同僚?の女性もラストのシーンに響く台詞を言う為だけにも出して欲しかった。
まぁオタクの思い込みは強くて独りよがり!って映画。
仄かな青春
原作は先に展開を知ってしまうとモヤモヤしてしまうので読んでいません。
とても面白かったです。原作を知らないからこその良い意味での詐欺映画だと思います。
秋吉がなんらかの原因で死んで、その復讐のためにサークルをぶっ壊す物語だと思っていましたが、サークルの理念をぶっ壊した秋吉への復讐が物語の軸だったとは一本取られました。
2人の言葉でのバトルは非常に見応えがありました。しっかりした演技から繰り出される若者の言葉が真っ直ぐに心に刺さりました。
炎上を背景に仕立てた映像を作るあたり、最近の世界を表しているようで良かったです。
オチが匂わせ程度で終わってしまったあたりが不完全燃焼だったので惜しかったです。
演者陣の演技力に圧倒されました。素晴らしいです。主題歌のBLUE ENCOUNT「ユメミグサ」も最高です。
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