青くて痛くて脆いのレビュー・感想・評価
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まさか『何者』(2016)以上の「身もだえ映画」に出会うとは…。
『君の膵臓を食べたい』の原作は読了しつつも映画は未見、本作の方は原作未読のまま先に作品を鑑賞するという、ややねじ曲がった観客による感想です。結論から先に言うと、鑑賞中はずっと画面に見入っていました。しかし結末にさしかかるにつれ、座席で身もだえしそうになることしばしば…。こういう、「青くて痛い」妄想、するわー、と…。
主人公田端楓を演じる主演の吉沢亮さんは『一度死んでみた』(2020)では目立たない秘書・松岡を好演していましたが、本作での吉沢さんはその松岡が大学生だったら…、と想像させるような雰囲気を漂わせています。もう一人の主人公、秋好寿乃を演じる杉咲花さんの役どころは、どうしても『君の膵臓を食べたい』の山内咲良と重なってしまいますが、山内咲良以上の天真爛漫さに、これは田端でなくても戸惑うだろうな、と思いつつも、人を惹き付けるカリスマ性も同時に備えていて、この二つの顔の演じ分けが見事でした。
物語の主筋は、途方もない田端の企みを除いては、大学サークルあるあるだなー、と思える部分が多く、田端がサークル活動に感じる充実も、嫉妬や疑念といったドロドロとした感情も容易に感情移入できます。その一方で、これだけ情報技術が発達したことで、多くの人を巻き込むような企みも易々と遂行できてしまうという、現代の恐ろしさも同時に実感しました。
映像は一貫して美麗なのですが、意図的に画面を歪ませるといった効果がやや前面に出すぎている傾向がなきにしもあらず…。
これから原作を読んで、映画版との違いを比較するのが楽しみです。
モアイ🗿
私も、パンフレットを買う前にタイトル復唱しました!青春の大学キャンパス。私の時代にも、理想や新興宗教やチャラ系、様々なモノが渦巻いていたっけ…としみじみ思い出されます。
予告編からの想像とは違う展開に乞うご期待。
女性より男性の方が共感しやすいかな?
楓のしたことは許せないけど、楓を全否定はできない。楓の要素が1%もない人なんていないんじゃないかな。逆にそれがないっていう人の正義感は誰かを傷つけている可能性があることに気づかないのでは?なんて、ぐるぐる考えさせられる鑑賞後の余韻の長い映画でした。でもこの映画の一番言いたいことはラストの再生と希望だと思うので、暗い気持ちを引きずるのではなく、そこに注目してほしいです。
それから、やっぱり役者の芝居が上手い映画は観やすいです。ここかなり大事だと思ってしまう。この映画はみんな上手かったです。
ただ、ひとつだけ。役者の演技が素晴らしいだけに、演出は控えめでよかったのでは?
ド派手な映画ではないので、これから口コミで徐々に広まっていく、いろいろな意味で切り込んだ映画だと思いました。
ミスキャストだと
完全にミスキャストだと思いました。
主人公の楓は吉沢さんではなく、榎本さんか、年齢的に無理なら、巧役の清水さんで。巧役を吉沢さんがやればしっくりしたのでは?ないでしょうか?役者さんの個性が死んでた…榎本さんの良さが全く活かされてなかった気がします。
あと、杉咲さんの声、ボイストレーニングとかで何とかなりませんかね?聴き辛いし、キャラと合っていなかった。
タイトルの意味を考えてみた
さて 「青くて 痛くて 脆い」です。これって
多分、いや絶対にネタバレ厳禁です。もしこれからこの映画を観ようかなと思っている方!今すぐスマホやPCを消して劇場にGOです。もう私の枕を読んでいる場合ではないですよ。
しかしタイトルが覚えづらい、言いづらい。パンフレットを買う時練習したもん。何故このタイトル?私は考えた。
アナグラムです。順番を変えて最初の文字をつなげると「モアイ」
なるほどねーカップ焼きそばのUFO方式。
うまい 太い 大きい。
いちごの、あまおうだと、赤い 丸い 大きい うまい。しかしクソ貧乏長屋の私は食えないよ!あまおうは大体生意気なんだよ!ワンパック1500円以上しやがってよー!なんか平らな箱に一粒づつ入っていやがる。何様だよ!馬鹿野郎!
はっ?!悪口を言わない主義だった!
ごめんなさい🙏あまおう様。土下座してあやまります、あまおう様、許してちょんまげ(昭和か!)
あまおう様は許してくれるだろう。そして
我が人生に、一片の悔いなし☝️
それはラオウ様だよ❗️大丈夫か?
はい。毒にも薬にもならない枕が終わりました。もう少し我慢して下さいね。
物語は主役の田端楓(吉沢亮)のモノローグから幕を開けます。
「人に近づき過ぎないことと、
人の意見を否定しないこと。
そうすれば人を傷つけることもないし、
傷つけた誰かから自分が傷つけられることもない」.
もうこの時点で共感の嵐。それは私だよ!実生活でもこのサイトでもそう!しかし、なのに・・・・以前に凄いコメントがきた!曰く・・・
長い、つまらない、気持ち悪い・・・だと❗️
ぎゃふん!(昭和か!)こちとら打たれ弱いんじゃ!しかし・・・
長い 確かにな。いや結構カットしてんだよ!
つまらない。わかるよ。万人向けの笑いってドリフくらい。文字じゃ不可能!
気持ち悪い。もしかして私のレビュー好きなんじゃないの?気持ち悪い!
残念ですがそのコメントはすぐ消されてしまいました。
申し訳ございません。映画の話に戻ります。
そんな楓の前に正論を振りかざし、正義感に溢れた美少女秋吉寿乃(杉崎花)が現れます。
理想に燃える秋吉は楓を誘って秘密結社「モアイ」を作ります。しかし・・・秋吉は・・・
死にました。
何故の嵐!モアイは理想主義的なサークルから変質します。楓は決意しました。
モアイをぶっ潰す!ついでにNHKもぶっ潰す❗️
NHKは関係ないですね。失礼しました。
これがタイトル前です。ネタバレはしていませんよ。杉崎花ちゃんは回想シーンでいっぱい出ますからね。安心して下さい。
ここから先は劇場で確認して下さいね。
私は満足しました。夜食は豪華なディナーにしよう。三拍子揃っているお店に行く事しました。
うまい 安い 早い
吉野家じゃねえか❗️
うるせー!ももくり三年 柿八年 牛丼一筋80年だーー
大丈夫か❓
読んで頂き感謝感激雨 嵐 でございます。
青、痛、脆 そのまんま
馬鹿だなって思いたいけど、自分の中にもそういう部分があるなって思って馬鹿にはできない主人公だった。
この作品が嫌だな、嫌いだなって思えるうちは、いい自分でいられるはず。
理想だけど、追い求めて何が悪い。
自分が生まれる前と、死んだ後とでは世界がどこか違ってたらいいな。そう思うのは自然だ。
サスペンスではないです。住野よるさん作品。
泣けます。
キミスイと一緒で主題歌の歌詞も込みで泣けるし、女優は毎回透明な人を選ぶなぁと思います。
やはり吉沢亮と杉咲花の演技が素晴らしい。
「恋愛とかサスペンスとかじゃない、普通の隅っこにいるしがない男の」という意味で、あ、やはりキミスイと同じ原作者の作品だなぁって思いました。
恋愛感情や友情感情とかのものではない、「大切な人」そのものに対しての感情が巧みに描かれていました。
要するに青春ってことでしょうか
あまた存在する青春物語の一つと感じました。けれど、より複雑で誠実で最新的なところにかなり惹かれた気がします。
単純なようで結構入り組んだ状況を、主演の二人が見事に演じきっていたように見えました。良くも悪くも、ほとんど主演の二人の表情や仕草しか見ていなかったような気がします。
正直、感情を動かされることは少なかった気がしますが、感情とか雰囲気が画面ににじみ出ているような印象を持ちました。
良作だと思います。
変わるって怖いよね
理想を実現する為に理想論を声高に語るだけでなく、しっかり現実を見て企業、人とのパイプを作った秋吉。
それが最初の理想とはかけ離れてると感じ、居場所がなくなったと感じてモアイを抜けた楓。
最初のモアイに戻したくて始めた復讐。
それで世界は変わったかな?理想に近づいたかな?ただただ人を傷つけただけじゃないかな?
変わらないことの良さもあるけど、変わって行くことが嫌なら相手を否定し、傷つき、傷つける結果になっても話し合うべきだったよな。
それを恐れて勝手に傷つき暴走した楓。気持ちは理解できるよ。世界を変えると謳うけど自分の身近な部分が変わるのって恐いもん。秋吉のことが本当に好きだったかどうかは置いといて、自分がいた場所に他の人がいて、その結果モアイが発展していったら自分の居場所がなくなったと感じるわな。でも復讐に走るのはどうかなー。3年間お前はなにをしてたんだ。本当にタイトル通りの人間だよ楓は。
秋吉にも若干の不満は残る。彼女が作ったモアイが間違ってるとは思わないけど、楓の言い分もわかる。実際にモアイに反感を持つ人は少なからずいる訳だし。やり目的な不貞な輩もいたし。個人情報流出について明確な説明もなかった。モアイは楓が作ったビラを真っ向から否定できるかな?企業との交流や就活が活動のメインなら最初に掲げた理想はどこ行ったと思われてもしょうがない。それに楓が抜けてから一度も連絡をとらないし、交流もない。楓が避けてた可能性もかなり大きいが、楓が間に合わせに使われたと勘違いするのもまぁわかる。最初は鬱陶しいくらいに近づいて誘ってきたのにな。楓は秋吉を『同志』と言ったけど、秋吉にとって楓は何だったんだろうね?
っていうか、モアイの創設者の1人なのに、モアイ内で楓の知名度か全く無いのがちょっと不思議。ああいう集まりって創立から今までの歩みみたいな映像とか流してそうなのにね。秋吉が自らのカリスマ性を上げる為に意図的に楓の存在を隠して自分一人でモアイを立ち上げましたって謳ってたとしたら相当ヤバい。
楓の言い分や気持ちは理解できるし、秋吉も悪意があってモアイをああいうサークルにした訳じゃない。復讐に走って全てぶち壊した楓が正しいことをしたとは思えないし虚しさが残る。
すれ違いや苛立ち、青春って本当にタイトル通りだよ。
ラストのあの台詞と終わり方はけっこう好きだな。
にしても吉沢亮の目力凄い
こう言うのも青春ドラマですね。
想像していたのとは全く違う内容の映画でした。
争いのない世界は確かに理想論だけど、それを真っ直ぐ信じて行動する力は素晴らしいと思う。
この映画の感想を端的に言うと…ただただ杉咲花ちゃんが可愛かった。😊 花ちゃんを見るためだけで映画館に行っても良いんじゃないかな?
ネタバレはしたくないから内容は書かないけど、ちょっと納得行かないなぁ〜。
学生時代のまだしっかり外を受け入れられない感情がしっかり描かれてい...
学生時代のまだしっかり外を受け入れられない感情がしっかり描かれていて、主人公の成長が心地よく感じられたら良い作品だった。吉沢くんと、杉咲さん二人のお芝居はさすがの一言で作品をかなりひっぱていたと思う。
限りなく透明に近い青さ、限りなくサイコに近い痛さ、そして、決して崩れない脆さ
とても、バランスが悪くて、あざとい演出と予告編、そんな物語をぎりぎりの雰囲気で演じ分ける吉沢亮の演技のキャパシティは限りなく無限に近いと予感させる映画でした。
つっこみどころも無限にあるこの話を名作の域まで高めた彼の演技は、それだけで鑑賞の価値ありです。
それと森七菜の歌、もうこれだけで、十分です。
ところで、痛い、とか、死んだ、とか比喩で言い分ける世代にないので、聞くだけで、びくっとなります。
とにかく名作が、また、ひとつ増えた、そんな映画でした。
原作より映画の方が格段によかった
「きみすい」が凄く良かったので、原作も発売してすぐ読んだのですがちょっと期待外れでもう手元にもありません。叙述トリック的な小バカにした感じと、あの「気持ち悪い」のところが凄く嫌でそれ以降の記憶がなく結局どんな結末だったかいまいち思い出せないんですよねぇ。。なんか後味の悪い絶望的な結末だったようにうろ覚えしてました。
ところが映画では、ストーリー展開がシンプルで分かりやすく希望の持てるラストでとてもいいお話になってたので気持ちよくエンドロールまで観ることができました。
珍しく、原作よりはるかにいい仕上がりの映画だったと思いました。
原作は読みたくなる
映画として、作品として面白かったかと言われたらそこまでではない。地上波に出るのを待つレベルだった。
吉沢亮さんと杉咲花さんの演技はとても良かったし、感情的になるシーンはとても引き込まれた。
ただ物語に伏線などはなく、復讐劇といっても大学生が出来るレベルのものだった。若干の茶番感がある。
心理描写がされている訳でもなかった。
キミスイがそうだったが、原作がとても良かったので原作を読んでみようという気になった。ただオススメ出来るかといえば微妙だ。
監督が大した事ない人なのか、キミスイの実写と原作が良すぎたのかわからないが別に映画館で見る必要はないと思う。
人間関係で大事だなこれ、と思うセリフはいくつかあったので気になったら見に行っても全然良いと思う。勉強にもなった。
ただ、キミスイの実写を100だとしたら20いくかいかないかくらいの作品だった。
もう少し中味の濃い物かと期待したが
単なる吉沢のストーカー的な嫉妬話
当初の目的はボランティアだったが柄本と出来ちゃって機嫌悪くて退会 その後サークルは肥大化して就職援護サークルに 別に生徒がそれを希望しているわけだしそんな悪いことしてる訳じゃない 彼もあっさり自分のやったことに対して屈服 正義では無く彼女への報復!三年間の間にどの様な経緯で変化していったもう少し描いて欲しかったけど
青くて痛くて面倒臭いけど眩しい
痛い思いはしたくないので、危ない事には一切手を出さずに生きてきました。(おかげで今のところ骨折も入院も経験してません)
かなり楓寄りの私には、秋好のような人間は眩しすぎて、憧れる一方でイラッともします。杉咲花さんの演技はその辺の感じが絶妙で、ピッタリハマっていました。
またあのいつも落ち着き払った吉沢亮さんが大学生に見えるのだろうかと観る前は思っていたのですが、後悔して泣いている場面は確かに、頼りなげな二十歳そこそこの若者でした。
傷付く勇気を持つ事は実際とても難しいですが、良い映画を観たと思います。
ボロボロの横断歩道に夢を乗せて…
不思議な作品でした。つまらないってわけではないです。「あのシーンってああだったよね」と話したくなったということは、それだけ映画を楽しんだということでしょう。とはいえ、よくわからない作品でした。
良いところ。役者。まず吉沢亮さんの高良健吾さんの雰囲気。イケメンなのにイケメンである気配を消して、横道世之介を演じた高良健吾さんのような佇まいを見事に表現していました。大学という何にでもなれるがまだ何者でもない危うさ、脆さが痛々しかったです。
そして、杉咲花さん。透明感。無自覚に人を惹き付けていく感じ。素敵でした。
さらに、松本穂香さん。「君が世界のはじまり」の時も思いましたが、"受け"の演技が最高ですね。絡んだ役者が必ず得するタイプだと思います。
演出で唸ったのは、横断歩道のシーン。横断歩道の白いところだけを大股で歩く理由が簡単に言うと「夢が叶うという言い伝えがあるから」という。そのセリフを杉咲花さんに言わせたあと、杉咲花さんを正面から捉えていたカメラが上からドローンのような視点になるんです。そこから見える横断歩道は、ヒビが入っていてボロボロです。なりたい自分や夢なんて、容易く叶うもんじゃないよっていうことを皮肉的に示唆しているのかなと思って、全く本筋とは関係ないところで唸ってしまいました。もしくは、杉咲花さん自身も結局はレールの上を歩くしかないというか、自由に見えて自ら制限をかけてしまっていることを示唆しているのかなと思いました。
ストーリー的には、予告編が1番ワクワクすると思います。どんでん返し的な展開は用意されているんですけど、まあ想像の範疇でおさまっていきます。
なりたい自分とは何か葛藤していくというのは、大学というモラトリアム期間でさまざまな映画でも提示されています。吉沢亮さん演じる主人公は、自分の思い込みや被害妄想で復讐を開始していきます。
ただ、復讐を果たすんだったらその相手方が罪を犯していなかったり、主人公には許せないけど他の人にとってはどうってことないことにすれば良かったのではないかと思います。杉咲花さんは悪いことをしているんだから、復讐には成功したけど傷付かせて後悔…っていうのにはのれないでしょ。逆に復讐万歳というか、されて当然ですよ。
あと、「なりたい自分」という言葉がよく出てくるんですけど、結局杉咲花さんのなりたい自分っていうのが見えてこない。世界平和を望むのは分かるんだけど、それに向けて"就職へのコネ作り"を"たくさんの人に押し付ける"ことが本当にしたかったのかなあと思ってしまいます。
また、森七菜さんの役柄がいまいち話の本筋に絡んでこないので、取って付けたように見えてしまったのも残念でした。初映画出演の方の演技も、これからに期待しましょう。
SNSの描写が面白く、一側面だけを見て芸能人批判をツイートしたりする人には、共感できるところが多い作品なのではないでしょうか。人を傷付けまいと生きる姿が何よりも痛々しい、青春映画でした。一見の価値はありです。
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