「吉沢の顔」青くて痛くて脆い すけさんの映画レビュー(感想・評価)
吉沢の顔
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闇落ちした吉沢亮がめちゃくちゃ好きだった。キェルケゴールの「死に至る病」を読んだせいかこの人の絶望の形を考えながら見てた。楓はなりたい姿を目の当たりにした、もしくはなれなかったのだと思う。最後変わったのは物語的お約束。物語は終始一人称(1視点)から語られていたので情報が限られ、その分楓の方に寄った内容なのが面白かった。秋好のサイドの方も考えてみたり、色々と想像が膨らむ。直前に予告が流れていたせいか、今村夏子「むらさきのスカートの女」と同じような物語の構成(流れではなくあくまで構成)を感じ取った。好きではある。でも何はさておき吉沢亮顔良っっっ。「やりたいことは?」というメッセージ性より楓の思いのほうが強かった気がした。
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