「気持ち悪い?!」青くて痛くて脆い marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
気持ち悪い?!
住野よるさんの原作で『キミスイ』は原作ではまらなかったのに映画で見事にはまったため今回は原作に関する前情報・先入観なしで鑑賞。
観終わった率直な感想は「考えさせられる、でもなんだか秋好のセリフじゃないけど『気持ち悪!』」って感じです。
『何者』で感じた今どきの若者の大学および就活に関する違和感(年代が違うからしょうがないかな?)『白雪姫殺人事件』で感じたSNSの威力と恐ろしさを痛く感じました。
秋好の『痛さ加減』が痛いほど伝わる導入部分「こういうひといるよなぁ」なんて感じながらそれでもやはり自分の信念をつらぬく強さには感じるものがありました。
サークルのカリスマ的『テン』が思ったよりキチンとした人だったりしましたが、やはり大きくなった『モアイ』の方向性に秋好は違和感を感じなかったのか、修正を試みようとしなかったのか疑問が残ります。
役者陣はよかったですね。
吉沢亮さんの心の内面を表現する演技、杉咲花さんの若いながらの安定感、意外によかった(失礼!)松本穂香さん(そういえば『恋は雨上がりのように』でもauのCMでもい味出してましたね!)
柄本佑さんの「みんな自分の都合で周りの人を利用する」みたいなセリフは重く刺さりました。あと岡山天音さんは名バイプレーヤーとして欠かせませんね。将来は前田吟さんや小林稔侍さん見たくなるかも?って年代が違いすぎますが…
非常に考えさせられる『青さ』と『痛さ』でしたが『脆さ』はこの年代に限らすみんな持っているんじゃないかと感じました。MO:脆くて、A:青くて、I:痛い、『MOAI』なんでしょうか?
marimariパパさん 私のレビュー そんなふうに思っていただき 恐縮です💦😅 私もレビューでハッキリと原作を超えた!と言ってしまえば良かった(笑)と思いました。自分が、小説を読み砕く力に自信が無いために なかなか言い切れませんでした(笑) でも、たくさんの方々が そう思っていらっしゃるのを知り、安堵しました。ほんとに小説より血が通った?人間味が感じられる作品で 、仰っしゃっる通り スタッフの皆さんのおかげです!
ご存知の通り?吉沢亮さんのファンなので、原作を読んだ時、え?こんな魅力のない主人公で大丈夫か?と映画化されるのが とても心配でした!(笑)でも ラストの楓の想像のシーンが加わった事で一気に楓を 感情移入できる人間にしてくれたと 感謝してます!
私も まだ(笑)青くて脆い人間です。
レモンブルーさん
共感&コメントありがとうございます。いつも素敵なレビューに感心しています。
原作未読で鑑賞しましたがキミスイと同様、映像化に関わられたスタッフの皆さんの偉大さに敬服です。原作よりもいいという意見をたくさん拝見しました。若い頃の脆さ儚さをいまだに持ち続けている大人たちも多いのでは(私もです)考えさせられる作品ですね。
marimariパパさん 「糸」とこの映画に共感をありがとうございますm(__)m 「糸」は深いようでご都合主義な浅さを感じてしまいましたが、この映画は観る毎に私の中で深みが、増して来るような気がします。確かにmarimariパパさんが仰っしゃっるように秋好のモアイへの気持ちがハッキリわからなかった点は私も疑問でしたが、彼女は楓より現実主義というか大人だったのかもしれません…、、。楓の方が理想主義者で本当は純粋にモアイの理想を信じていた気がします。若い時は真面目に物を捉える事で傷つく事ってありますよね?