劇場公開日 2020年8月28日

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「タイトルそのものを役者吉沢亮が体現」青くて痛くて脆い ちゃまさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0タイトルそのものを役者吉沢亮が体現

2020年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

公開初日の初回を初めて観に行きました。
冒頭は楓のモノローグでつづられる。吉沢さんって声もいい。

入学直後の楓から、就職が決まった3年生の楓、その1年後の楓まで時間が経過したものが、ストーリーの中で交差する。
その時々で楓は違っていて、ストーリーを追いながら、観客は吉沢さんの視線やしぐさ、ありとあらゆる部分から楓の変化を感じる。
傷つかないように人との関わりを避ける楓の目。復讐の灯を浮かべ狂気に輝く楓の目。
目で演技する吉沢亮の本領発揮。
(1回目なので全体のストーリーを追うことに集中したので、2回目は楓の視線の動きに注目してみたい。)

そして、自分の居場所を奪われた(受動的にあえて書くけど)、怒り・悲しさ・寂しさ、何に該当するんだろうか楓の気持ちにすごく共感を覚えてしまった。
楓の行動はただの自己中ですべて身勝手な暴走。
自分でどんどん闇に落ちたのかもしれないけど、私は楓に嫌悪感を全く感じなかった。
楓の本心は冒頭のモノローグでしか語られないんだけど、場面場面で伝わってヒリヒリした。

青くて痛くて脆い
を体現し、作中で田端楓そのものだった吉沢亮さんの演技力には脱帽です。

ちゃま
レモンブルーさんのコメント
2020年10月1日

ちゃまさん 素敵なレビュー読ませていただきました!吉沢亮さんのファンなので とても嬉しいです😊
もし 吉沢亮さんの演技に興味持たれたなら、YouTubeで「吉沢亮オペラ」という動画 よろしければご覧下さい。吉沢亮さんの演技力の幅が、垣間見えます。

レモンブルー