「追い込み、追い込まれる人の心理」空白 かずぴろぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
追い込み、追い込まれる人の心理
全ての出来事が、明日の自分かも・・・と感じらる作品。
人間の情動が、傷つき、傷つけるという実は怖いものであることを実感した。
主たる登場人物が心に傷があり、それと格闘して生きているのがよく分かるが、その中でも片岡礼子、田畑智子、藤原季節の台詞に気付かされることが多かった。
ラスト、「今までありがとう」「また弁当作って下さい」の言葉にこちらも救われて映画館を出た。
今年上映の映画はどれも見応えがあるが、今回も出演者の実力に脱帽です。
古田新太の狂気、松坂桃李の心が壊れていく感じ、寺島しのぶの偽善に走らないと自分が保てない不安定さが目を引く。
若手では、藤原季節が大健闘。
ふらっと寄った映画だったのに、得るものが大きすぎて・・・有難う。
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