「救いとは」空白 ピさんの映画レビュー(感想・評価)
救いとは
番宣見ててもさほどピンと来ず、皆様の高評価にそこまでなの?と疑心暗鬼でみたらあらまあなんてことでしょう。僕もこの評価になりました。
地味ぃで、終始皆不幸で、でもちょっとほのぼの。
どこまでも現実的な(ドキュメンタリー的)物語。
重たい恨み怒りがぶつかり合うかと思いきや、複雑な感情が混じり合い、どこに肩入れするでもないそれぞれのリアル。
この猟奇的なお父ちゃんの言ってる事は無茶苦茶でも、なぜか感情としては自然で違和感を感じなかった。
バランスがとにかく素晴らしい。
人の心の救いとは、気持ちの折り合いとは、何とも意外な、まったく予想しない方向からふと、感じるものなのだ、という所に僕の心は持っていかれ、気づいたら終盤、二度涙を零しておりました。
良作です。
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