「吉田作品最高傑作」空白 カメさんの映画レビュー(感想・評価)
吉田作品最高傑作
個人評価:4.3
リアルな人間ドラマを作り続けた吉田作品の集大成ともいうべき本作。それぞれの登場人物の空白を埋めるその後の日常がリアルで、素晴らしくいい脚本だ。
時間と共に雪解けした心から覗く本当の気持ち。そのココロの変化を捉えるのがとても上手く、涙が込み上げる。そこに吉田監督の業を感じる。
それぞれの群像劇としては、気持ちの回収をしていない登場人物もいるが、娘と向き合わなかった父の、その後の娘と向き合う父の描き方は心に染み渡る。
そして、なんといっても古田新太の演技。素晴らしい。
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